2016年 09月 12日 ( 1 )

京都錦秋編(13):五龍閣(14.11)

 というわけでこの清閑寺、国道一号線が近くを通るので車の音が少々五月蠅いのが玉に疵ですが、いいお寺さんでした。石段をおりると、さきほどは気づかなかったのですが高倉天皇陵がありました。帰り道にあった本正寺の駐車場には、「違反者は1分でも5,000円のお布施をもらいます」という警告。そ、そ、それは罰金というのではないのか。退却→転進、敗戦→終戦、占領→進駐、と事態をオブラートにくるむ語法ですかね。
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 ゲートを出ると、こちらへ向かってくる若者四人連れから、「この先に何かありますか」と訊ねられたので、私は「穴場」、山ノ神は「静かな寺」とほぼ同時に答えると…顔を見合わせて引き返していきました。やれやれ。ていうとなにかい、君らは"賑やかで有名な所"に行きたいのかい、とからむのも大人げないですね。
 清水寺を抜けて清水坂に出ると、こちらも芋を洗うような大混雑。
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 途中で左に折れて、さきほど旅館「白河院」で知った五龍閣に寄ってみましょう。登録有形文化財というプレートと解説がありましたので転記します。
五龍閣 大正十年竣工
 この建物は約百年前、清水焼窯元を洋食器・ガイシ・陶歯の製造へと国際的な事業に発展させた明治の起業家松風嘉定の邸宅で、主に迎賓館として使用された。
 設計は京都帝国大学建築学科の創設者である武田五一によるもので、三階まで続く吹抜け階段室は建物に空間的な広がりをもたらし、続く四階望楼ではあたかも天守閣のように、京の町並や、それを取囲む山々を見渡せる。
 ステンドグラスや暖炉を配し洋風を基調とするが、清水寺門前であることへの配慮か鴟尾を載せた瓦屋根で、近代建築に和風を融合させた武田の傑作のひとつである。
 当時の進取の気風あふれた五龍閣は、京都を代表する貴重な住宅遺構として、国の文化財に登録されている。
 外観は大胆不敵・自由奔放、出窓やペディメントやバルコニーやメダリオンがごしゃごしゃと自己主張をしています。中は喫茶室となっており、お店の方にことわって階段室を見せてもらうことにしました。なるほどこれは見事な空間構成となっていますね、吹抜けをめぐる木製階段がまるでモダン・アートのようです。窓ガラスも洒落た意匠です。こちらの喫茶室で一服したかったのですが、あいにく満席。残念ですが引き上げましょう。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2016-09-12 06:28 | 京都 | Comments(0)