2017年 02月 28日 ( 1 )

言葉の花綵154

 かちまけはさもあらばあれ
 たましひの自由をもとめ
 われはたたかふ (家永三郎)

 帝国軍艦だなんて、大きな事を云つたつて大くう金持の手先でねえか、国民の味方? をかしいや、糞喰へだ! (小林多喜二 『蟹工船』)

 戦いは戦いを生み、復讐は復讐を生み、好意は好意を生み、善行は善行を招く。(エラスムス 『平和の訴え』)

 軍隊というところはそんなものだ、さも有用げな仕事として通用する。戦争の過程でどれだけ大きな無用が有効そうに通用したか分からない。だが、これは軍隊だけでなく、官僚的な大きな組織には必ず存在していることである。(松本清張 『半生の記』)

 山宣ひとり孤塁を守る。だが私は淋しくない。背後には大衆が支持しているから。(山本宣治の墓銘碑)

 原子炉には未知の要素がきわめて多く、すべての専門家が同時に素人であるという面のあることを忘れてはならない。(坂田昌一)

 ことさらに安全、安全ということによって安全が身につくのではなくて、技術というものの一部に、人間の生命を大事にするような思想が自然とくみいれられていないといけない。(高木仁三郎)

 言論は無力であるかもしれぬ。しかし一切人類が、「物いわぬ人」になった時は、その時は人類そのものが自殺する時であろう。(堀田善衛)

 昔から新しいほんとうに世の中のためになる仕事を始めた人々は、だれでも初めは社会からつまはじきにされたものです。私は深い確信を持って正しい勉強をし、やがて皆様への御恩がえしになるようなものになる準備をしていることを、あなたに信じていただきたいのです。(伊藤千代子)

 わたしは軍隊にいい子を出したんです。それなのに軍隊はあの子を人殺しにしてしまった。(セイムア・M・ハーシュ)

 戦争は殺戮と破壊です。私たちヴェトナム人はそれを強いられた。…ですが、殺戮と破壊は、外敵に屈しなかった私たちにも、時に自殺を促すほどの深刻な傷を残しました。本気で戦った者たちには、戦いが果てたあとも安らぎはなかった。しばしば絶望と狂気と別離が彼らを見舞った。…だから「戦争の悲しみ」なのです。(バオ・ニン 『戦争の悲しみ』)
by sabasaba13 | 2017-02-28 06:32 | 言葉の花綵 | Comments(0)