2017年 09月 03日 ( 1 )

前原誠司という男

 民進党の新代表として前原誠司氏が進出されました。やれやれ。

 この方がどんな御仁なのか? 一見さわやかで誠実そうな外観ですが、どうしてどうして。私たちの利益よりもアメリカの国益を優先する、まるでアメリカの飼い犬のような、たいしたお方です。『沖縄の〈怒〉 日米への抵抗』(ガバン・マコーマック+乗松聡子 法律文化社)から引用します。
 鳩山政権下の高官たちは政治家も官僚も、半世紀以上にわたる自民党政権時代の前任者たちと同様、首相や日本の有権者にではなく、米国に忠実であった。前原誠司は典型的である。2010年2月、鳩山が普天間移設代替案の問題で内外から圧力を受けていた頃、米国のお気に入りの前原(国土交通・沖縄および北方対策担当大臣、後の外相)はキャンベル国務次官補とグレグソン国防次官補と会い(ルース公電、10TOKYO247)、普天間問題を米国の都合のいいように進めるための会合を持ち、自らの内閣内の問題分子(社民党の福島瑞穂)への対処等について話している。普天間移設諸案の検討を「信頼できる自衛隊の仲間たち」にお願いしていると、シビリアンコントロールの原則に抵触するような発言もしている。前原は、キャンベルに「日本政府がもっと日米同盟への支持を公的に表明すべき」と言われ、「自分は機会あるごとに日米同盟への支持を表明している」と言い、山岡賢次・民主党国会対策委員長が提案した(小沢一郎が支持し、東アジア共同体を提唱する鳩山の考えにも近い)米日中の「正三角形論」については「ばかげている」と付け加えたとされる。一国の大臣が他国の要人とこのような話をしていたら通常の感覚ではスパイ行為と見なされるが、日米「同盟」下ではこのような異常さが「正常」の範疇に入るのだろうか。(p.125~6)
 "信頼できる自衛隊の仲間たち"にお願いして、沖縄県民の願いを無視してアメリカに有利な普天間基地移設を画策し、アメリカに批判的な社民党を連立から排除し、アジア近隣諸国との友好・協調よりも日米同盟を重視する御仁です。しかもそうした話を米政府の要人にべらべらと語って歓心を引こうとする大臣でもありました。スパイ、売国奴、買弁、奴僕、飼い犬、いろいろ言い様はあるかと思いますが、いずれにせよ政治家としての資質と人間としての品性を疑います。

 さてこのような買弁政治家に率いられた民進党は、どうなるのでしょうか。 インターネットの毎日新聞ニュース(17.9.1)によると、蓮舫元代表は今年6月、共産・自由・社民三党の党首と会談し、次期衆院選に関して「4野党が協力して候補者調整を行う」ことなどで合意しました。新代表選で争った枝野幸男氏はこの合意に基づき連携を進めると主張しましたが、前原氏はその合意を見直す考えを代表選中に示していたそうです。つまり、自民党を政権の座からひきずりおろすための野党共闘はしない、ということですか。あるいはアメリカに批判的な政党とは手を組まないということかな。
 ま、これで安倍でんでん内閣はしばらく安泰でしょう。従米の安倍上等兵が率いる与党と、従米の前原二等兵が率いる野党第一党が、対立するふりをしながら手を取り合い息を合わせて華麗なステップを踏むことと思います。Rock 'n' rollに合わせて… ♪国家を挙げての右習え 核なるうえはGo with you 暗い過去も顧みずに ついて行きましょう♪ もしかすると前原氏はアメリカが送り込んだ「トロイの木馬」かもしれません。
 アメリカの属国として、お金を貢ぎ、基地を好き勝手に使ってもらい、米兵の犯罪を放任し、事故の責任を追及せず、その爪牙となって戦争をする。いやはや、なんて惨めな国なのでしょう。その惨めさを解消するために、中国・韓国・北朝鮮などに居丈高にふるまう。あるいはオリンピックやワールドカップに現を抜かし、スマホやゲームや娘たちの集団舞踏にはまり、その惨めさを忘れる。いや、惨めであることにすら気がつかない。"亡国に至るを知らざれば之れ即ち亡国"、田中正造の言です。

 いやいや諦めません。諦めたら、やつらの思うつぼですから。"もうなにも考えまいとする誘惑"に屈せず、粘り強く粘り強く抗っていきたいと思います。田中正造のように、瀬長亀次郎のように、阿波根昌鴻のように。

 本日の一枚です。あれ? "All for All"じゃなくて、"Japan for America"でしょ、前原さん。
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by sabasaba13 | 2017-09-03 08:59 | 鶏肋 | Comments(0)