2017年 09月 09日 ( 1 )

近江編(29):伏見(15.3)

 祇園四条駅から京阪本線に乗って中書島駅で京阪宇治線に乗り換えて観月橋駅で下車。宇治川に沿って東へすこし歩くと、月見館本館に到着です。木造三階の威風堂々とした旅館で、昭和初頭に建てられた老舗旅館です。三角をなす千鳥破風がいい味付けになっています。
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 Uターンして西へ歩いていくと、煉瓦造りの平戸樋門がありました。近世から明治初期にかけて京大坂を結ぶ淀川舟運で賑わった運河・濠川がこの樋門通じて宇治川に注いでいるのですね。
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 そして近鉄澱(よど)川橋梁が見えてきました。野武士のような風格のある鉄製トラス橋で、竣工は1928(昭和3)年。陸軍演習に支障がないよう無橋脚橋梁として建設され、日本の単純トラス橋で最大の径間長165mを誇るそうです。
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 ぶらぶらと中書島駅方面に歩いていくと、「水でつながる文化とくらし 酒と歴史が薫るまち」という観光案内地図が路傍にありました。歴史上重要な町・伏見だけあって史跡がてんこ盛り、そしてなにより正確で見やすい地図が素晴らしい、逸品です。さっそくカメラで撮影し、舐めるように見ていると…「鳥羽伏見の戦い弾痕跡」がありました。そうか、戊辰戦争の端緒となった鳥羽・伏見の戦いはここで起きたんだ。その銃弾の跡が見られるとは、男…もといっ弾痕マニアとしてははずせません、ぜひ訪れましょう。風情にあふれる月桂冠大倉記念館を濠川越しに撮影。
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 そして中書島駅近くにある銭湯「新地湯」と再会しました。いやあ何度見てもいいですね、昭和初期の雰囲気を濃厚に醸す、わけのわからない装飾にあふれたキッチュな外観に見惚れてしまいます。中も往時のレトロな雰囲気が充満しているとのこと、お風呂マニアの方は「チャリで巡るお風呂屋さん!風呂敷日記」というサイトが必見です。
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 そして史跡「織田信長公塚石(墓石)」を発見。解説板によると、豊臣秀吉が伏見城にいた時、主君追慕のために設けた墓石だそうです。中書島駅から15分ほど歩くと、三栖閘門(みすこうもん)の、水門を上下させるための二本の巨塔が見えてきました。
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 近くまで接近して写真撮影、そのシャープな造形や装飾が印象的です。解説板があったので転記します。
 三栖閘門は伏見港と宇治川を結ぶ施設として昭和4年(1929)に造られました。2つのゲートで閘室内の水位を調節し、水位の違う濠川と宇治川を連続させて、船を通す施設です。
 昔は、たくさんの船が閘門を通って伏見と大阪の間を行き来していました。
 現在、道路や鉄道の発達にともない、交通路としては利用されていませんが、地域との関わりが深く、歴史的にも大変貴重な施設です。

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by sabasaba13 | 2017-09-09 06:33 | 近畿 | Comments(0)