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上信編(3):小諸(04.7)

 引き返す途中で、坂本北裏遺跡環状列石に遭遇。そして中山道の宿場町であった坂本宿に寄り道。往時の面影は全くありませんが、昔の屋号を家々が掲示してあります。中には、小林一茶の定宿や、若山牧水の泊まった宿もありました。「秋風や碓氷のふもと荒れ寂し坂本の宿の糸繰りの唄」(牧水)
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 さて、横川からバスに乗り軽井沢へ。ま、新幹線の便利さは認めますがそれにしても、地元の方々の反対を押し切り、先人の労苦を蔑ろにして、碓氷線を廃線にしたことは納得できません。新幹線建設という甘い蜜に群がった魑魅魍魎どもにいつか鉄槌をくらわせましょう。橋本治氏曰く「作っては壊す、壊して作る―そうすれば繁栄は訪れる」という信仰が日本経済を支えてきたわけですが、いいかげん素面に戻るべきですね。手痛いしっぺ返しはもう始まっています。 軽井沢から、しなの鉄道で宿泊地の小諸へ。丁子庵で辛味大根そばを平らげ、さっそく街並みを徘徊。島崎藤村の旧居跡やゆかりの井戸などを見物しながらぶらぶら歩きました。
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 ん? 小生の霊界アンテナにピンときましたね。この町は変だ。時代のついた土蔵、煉瓦づくりの事務所、戦前の看板建築(のっぺりとした板状の前面部=ファサードにモルタルや銅板製の装飾が施されている商店建築)、昭和三十年代の懐かしい木造建築、そして現代の建物が、渾然一体、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと絡み合ってモザイクのように建ち並んでいる様は圧巻です。思わずカメラを向けたくなる摩訶不思議な物件も目白押し。上の写真は「美容室ゆーとぴあ」と「芦田川印舗」と「ブティックべら」が、アマルガムのように融合した店です。ええなあ。そして天使を微笑ませるような張り紙の数々。いやあ大変謙虚な店主さんですね、「謙譲の美徳」という死語を思い出します。右から書いて欲しかったけど。「憤慨・糞害」という駄洒落も及第点。
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 とどめは、異様に広い火の見櫓。私、火の見櫓が大好きで、見かけたら写真に撮ってコレクションをしているのですが、文句なく敷地面積は過去最大のものです。宴会をしながら火災を見張っているのだろうか… 謎が謎を呼ぶ街ですね。しかし、路上いっぱいにローセキでいたずら書きした跡を見ると、子供たちは元気に遊んでいるようです。こうした光景を最近全く見かけなかったので、嬉しいです。遊びをせんとや生まれけむ、戲れせんとや生まれけん、遊ぶ子供の聲聞けば、我が身さへこそ動がるれ [梁塵秘抄三五九] 子供と老人が元気な街は大好きです。
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 本日の一枚は、小諸の街並みです。
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by sabasaba13 | 2005-04-07 06:20 | 中部 | Comments(0)