カテゴリ:言葉の花綵( 165 )

言葉の花綵165

 もしわるい人間が、お互いに結合して力をつくるなら、潔白な人間も、同じことをすべきである。(トルストイ 『戦争と平和』)

 私はあなたのいうことに賛成はしないが、あなたがそれをいう権利は死んでも擁護しよう。(ヴォルテール)

 今日も小学校のラウドスピーカーは、朝からのべつ幕なしの君が代行進曲。忠魂碑の下から「うるさい、もうたくさんだ」とたまりかねた声がきこえるようだ。(山川菊栄)

 集団自決は命令じゃないっていうけど、命令です。命令が残っていないと言いますが、残っていないから恐いんです。沖縄県民は大和に消された歴史を語り伝えてきました。語り伝えます。(永六輔 『無名人語録』)

 凡そ人格尊重なき処に正義なく、正義なき処に平和もない。(矢内原忠雄)

 戦争は、人間の腐敗の果実であり、政治体のけいれん性の重病である。政治体は、平和を享有するときにのみ、健康状態、すなわちその自然状態にある。…平和は、すべての社会の目的である幸福を人民に得させる。(ダミラヴィル 『百科全書』)

 武器によって打ち立てられた帝国は、武器によって維持されなければならない。(モンテスキュー)

 未開の民トロイア人が、勇敢であるがためにはあらかじめあらゆる人間味を圧し殺さねばならぬのに反して、文明の民ギリシア人は、涙すると共にまた勇敢でありうる。(レッシング)

 「国家のため」という圧力に押しつぶされて、国家の悪を見逃してはならない。いやしくも、正義人道に反す方向に行きそうな場合は、国家にだろうが、親にだろうが、夫にだろうが、敢然反対して、これを正道に戻すような人間をつくらねばならない。(尾崎行雄 『民主政治読本』)

 「戦争協力が国際貢献」とは言語道断である。(中村哲)

 世界のどこかで、だれかに不正がおこなわれているとしたら、いつでもそれを最も強く感じとれるようにならないといけません。(チェ・ゲバラ)

 先端的で破壊的な兵器に頼って我々を威嚇し、不正義で非合理で維持不可能な経済・社会的世界秩序を押し付けようとする者たちを前にして、改めて強調させていただきたい。「思想の種を播け!」「良心の種を播け!」 (フィデル・カストロ)

 より強く、より大きくならなければならないのは個々人であって、国家ではない。これは現代において、自明の理である。強大な国家権力の下で国民が完全支配を受けるとき、いかに多くの不幸が生み出されることか。(本田靖春 『村が消えた』)
by sabasaba13 | 2017-08-15 07:50 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵164

 私亡きあと、盛大な葬儀をして人民の時間とお金を浪費しないようにしてほしい。(ホー・チ・ミン)

 わたしたちは、自分のつとめをはたしたのだ。もう一度くりかえそう。私たちは幸福のために生き、幸福のために闘い、幸福のために死んでゆく。だから、けっしてわたしの名まえを、かなしみとむすびつけないように―。(ユリウス・フーチク 『絞首台からのレポート』)

 暴力が障害物を速やかに一掃してしまうことはある。しかし、暴力そのものが創造的であると証明されたことは一度もない。(アルバート・アインシュタイン)

 賢さを伴わない勇気は乱暴であり、勇気を伴わない賢さなどはくそにもなりません! 世界の歴史には、おろかな連中が勇気をもち、賢い人たちが臆病だったような時代がいくらもあります。(エーリヒ・ケストナー)

 私の記憶でのファシズムは、一寸きざみの、時には後退を伴うジグザグの進行を示すものであって、そのどの段階も危険であるし、また、どの段階でも防止手段が皆無ではない、という形に私の内部では定式化されている。(竹内好 『日本とアジア』)

 日本兵は捕虜になるより死を選ぶが、彼らの死にものぐるいの戦闘ぶりは、単純に勇気のせいとはいえない。それは罪の意識と恐怖なのだ。ひじょうに多くのわが人民を殺し、婦女に暴行を加えた。だからわれわれに捕まるのを怖れているのだ。彼らは公然と「虐殺戦」を自慢している。そして彼らが捕えた中国兵をなぶり殺しにしているように、われわれも彼らをなぶり殺すものと考えている。(朱徳 『偉大なる道』)

 中国人が千何百万人も殺されたこと。こうした不幸な子が何百万人とも知れずできたこと。その原因は、「人間が生みだした最大の怪物、戦争」ではない。なぜハッキリと、日本軍が中国へ攻めこんだことが原因だといわないのか。こんなにもハッキリしていることを、どうして大新聞や大放送局は、必死でごまかすのだろうか。(本多勝一 『中国の日本軍』)

(つぅ) おかね…おかね…どうしてそんなにほしいのかしら…
(与ひょう) そら、金があれば、何でもええもんを買うだ。
(つぅ) かう? 「かう」ってなに? いいもんってなに? あたしのほかに何がほしいの? (木下順二 『夕鶴』)

 逝いて還らぬ教え子よ/私の手は血まみれだ!/君を縊ったその綱の/端を私も持っていた/しかも人の子の師の名において…/逝った君はもう還らない/今ぞ私は汚濁の手をすすぎ/涙を払って君の墓標に誓う/「繰り返さぬぞ絶対に!」 (竹本源治)
by sabasaba13 | 2017-07-18 19:27 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵163

 伝わらぬ人には百万言を費やしても何も伝わらない。音楽的メッセージとは、そういう性質のものなのだ。(さだまさし)

 晩年のある日、彼女はこう言った。原爆を生む悪魔は私の心の中にもすんでいる。向こうが落とさなきゃこっちが落としている。戦争というものはそういうものだよ、と。だから恨むなら兵器じゃなく、戦争そのものだよ。ヒロシマ・ナガサキが戦争の歯止めにならなきゃ、皆浮かばれないじゃないの、と。(さだまさしの叔母)

 ぼくは、広島へ行って、驚いた。これはいけない、と狼狽した。ぼくなどは「ヒロシマ」を忘れていたというより、実は初めから何も知っていなかったのだ。今日もなお「ヒロシマ」は生きていた。それをぼくたちは知らなさすぎた。いや正確には、知らされなさすぎたのである。(土門拳)

 にほんの ひのまる
 なだて あかい
 かえらぬ
 おらがむすこの ちであかい (おはん)

 私を、あの人と、代わらせてください。私は神父。妻もなければ、子もいませんし、それに年寄りです。彼を、あの若い彼を、妻子のもとにかえしてやってください。(マキシミリアノ・コルベ)

 ごらんなさい 母よ
 あなたの息子が何をしようとしているかを
 あなたの息子は人を殺そうとしている
 見も知らぬ人をわけもなく突き殺そうとしている
 その壁の前にあらわれる人は
 そこであなたの柔しいもう一人の息子の手で
 そのふるえる胸板をやにわに抉られるのだ (中野重治 『新聞にのった写真』)

 映画は真実を伝える眼であり、政治や社会の不正を批判し、本当に大衆の幸福を願うものでありたい。(山本薩夫)

 僕は若いヤツらには、電信柱にしがみついて、身体を鎖でくくりつけてでも戦争には行ったらあかん、親兄弟にまで国賊と罵られても山の中に逃げろと言いたい。(井筒和幸)

 戦争はすべての人間から末来を奪う。私たちが愚かだったとすれば、それは末来を考えることの出来ない坩堝の中にいたためである。(佐藤愛子)
by sabasaba13 | 2017-07-07 06:28 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵162

 銭は一銭もいらん。そのかわり、会社のえらか衆の、上から順々に、水銀母液ば飲んでもらおう。…上から順々に四二人死んでもらう。奥さんにも飲んでもらう。胎児性の生まれるように。そのあと順々に六九人、水俣病になってもらう。あと百人ぐらい潜在患者になってもらう。それでよか。(石牟礼道子 『苦海浄土』)

 占領当初の被追放者は、現在では完全に蘇生し、政界、財界、官界、あらゆるところで安楽に活動を続けている。「赤」の烙印を捺された労働者は「永久追放」であり、アメリカの占領政策として最初に追放の目標に選んだ「黒い」指導階級は、そんな烙印などとうの昔に消してしまって納まっているのである。(松本清張)

 苦慮、煩悶の揚句、私はついに、人道、博愛精神第一という結論を得た。そして私は、何も恐れることなく、職を賭して忠実にこれを実行し了えたと、今も確信している。(杉原千畝)

 アメリカ政府のある高官が、イラク戦争についてのラジオ番組に出演した際にこう語った。「大量破壊兵器を使用した歴史を持つ恐怖の独裁国家は、国際社会から排除しなければならない。あの強欲で無能な大統領を拘束することに成功した今、全世界はより安全で幸せになった」
 番組終了後、局にはこんな問合せが殺到したという。
 「いつブッシュが捕まったんだ?」 (早坂隆 『世界反米ジョーク集』)

 こころざしつつたふれし乙女よ
 新しき光の中におきて思わむ
 まをとめのただ素直にて行きしにを
 囚へられ獄に死にき五年がほどに
 高き世をただめざす少女等ここに見れば
 伊藤千代子がことぞかなしき (土屋文明 『六月風』)

 核兵器廃絶は良くて非現実的、最悪の場合は危険を伴う空想だと批判する人もいる。冷戦による「長い平和」は、核抑止が大戦争を回避してきた証拠だと言う。しかし私は核兵器の使用を任されていた者として、この意見には断固反対する。核抑止とは難しく、もろいものだ。(ミハイル・ゴルバチョフ)

 八月初三、先月来町会よりの命令なりとて家々各縁の下または庭上に穴を掘れり。空襲を受けたる時避難する為なりと云。…去年は家の中の押入にかくれよと言ひ今年は穴を掘れと言ひ。来年はどうするにや。一定の方針なきは笑ふべく憐れむべきなり。(永井荷風 『断腸亭日乗』)

 毎日、戦争のために何百万というお金を使いながら、どうして医療施設や、芸術家や、貧しい人のために使うお金が一文もないのでしょう? 世界には食物があまって、腐らしているところがあるというのに、どうして餓死しなければならない人がいるのでしょうか? (アンネ・フランク)
by sabasaba13 | 2017-06-22 06:29 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵161

 お望みならば、私を売国奴と呼んでくださってもけっこうです。決しておそれません。…他国を侵略するばかりか、罪のない難民の上にこの世の地獄を平然と作りだしている人たちと同じ国民に属していることのほうを、私はより大きい恥としています。日中両国民の間には、いかなる基本的な敵対感情も存在していません。(長谷川テル)

 生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます (「世界母親大会」宣言)

 凡そ戦いより生ずる所の災禍は誰か之れに当る乎。兵を執りて闘う者は即ち民なり、金を出して軍費に充る者は即ち民なり、慮舎焚焼せられて其害を受る者は即ち民なり。(中江兆民 『三酔人経倫問答』)

 「狂気」なしでは偉大な事業はなしとげられない、と申す人々も居られます。それはうそであります。「狂気」によってなされた事業は、必ず荒廃と犠牲を伴います。真に偉大な事業は、「狂気」に捕えられやすい人間であることを、人一倍自覚した人間的な人間によって、誠実に執拗に地道になされるものであります。(渡辺一夫)

 私たちが音楽の美しさを共有したとき、私は私たちが兄弟姉妹であり、おなじ家族の一員なのだと知った。恐ろしい戦争が時を隔てようと、国と国とがばかげた縄張りを争おうと、私はずっとこの認識をもちつづけた。それは最後まで変わらないだろう。私は世界中の人びとが、幸福と、美を愛する心で結ばれて、一つの大きなコンサート会場にいるかのようにともに坐る日を待ち望んでいる。(パブロ・カザルス)

 中国大陸で…、女をはだかにし、一生懸命逃げるのをまるで兎か何かを狩るように撃った話を、何の良心のカシャクもなく、むしろ懐旧の念にかられて語る人に会ったことがあります。その人は、社会的に地位のある人であり、私の心は暗たんとしたことを覚えています。結論から申し上げれば、戦争責任の問題において、私の描きたいのは、こうした人々の内部の問題です。(今井正)

 戦争中の若者たちは、君に忠とかいわれて、命を捧げて出陣していきました。わたしの息子もそう。そして、とうとう帰りませんでした。だから、わたしは言いたい。人間兵器となって死んだ英雄たちよ。もう眠りから覚めよ、と。さァさァ、わたしたちと、一緒に立ち上がろう。さァさァ、協力しよう。永遠の平和を確立するために…。(阿波根昌鴻)
by sabasaba13 | 2017-06-18 06:30 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵160

 市民のみなさんいっしょに歩きましょう。五分でも百米でもいっしょに歩きましょう。格別立派な意見があるわけでもないし、主張をいいたてる大きな声も持たない私たちだけれど"声なき声"にも何が正しいかを見わける分別はあり、本当は政府に抗議する意思があることをいっしょに歩いて静かに示しましょう。(小林トミ)

 現在、私の後についてきている者は四人しか残っていません。私ともに五人です。一億対五人の戦いです。一億が勝つか五人がいう神の言葉が勝つか、それは近い将来に立証される事でありましょう。それを私は確信します。(明石順三)

 当たり前に基地があって/当たり前にヘリが飛んでいて/当たり前に爆弾実験が行こなわれている/そんな普通の一日
 …平凡な幸せを感じながら/ただただ「平和」を望む今/簡単にこの違和感を/無視していいのだろうか (名嘉司央里)

 花。われわれは愛情をこめて それをそだてる 人間? 人間はその あらゆる見ぐるしさにもかかわらず 地上最高のものである (ゴーリキー)

 貧富の差が、グローバル化進展とともに世界的に拡大している。世界の緊張も増した。冷戦終結後、民主主義の勝利がうたわれたが、どうやら「民主主義」「反軍国主義」「貧富の差解消」の三つを軸に資本主義を見直す時代に入ったといえる。(ジョン・ダワー)

 真実は勝利しない。真実はすべてが消滅した後に残るのである。(二千語宣言 『戦車と自由』)

 理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、偏見は群れをなして走ってくる。(ルソー 『エミール』)

 ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけでなく、耳にも入らないという、すばらしい才能をもっている。(ジョージ・オーウェル)

 元来精神的に高い生活をしていた感じ易い人間は、…収容所生活のかくも困難な、外的状況を苦痛ではあるにせよ彼等の精神生活にとって、それほど破壊的には体験しなかった。なぜならば彼等にとっては、恐ろしい周囲の世界から精神の自由と内的な豊かさへと逃れる道が開かれていたからである。(ヴィクトール・フランクル 『夜と霧』)

 百万の署名は、戦争放火者を激怒させるだろう。
 千万の署名は、かれらを混乱させるだろう。
 そして、億の署名は、かれらを沈黙させるだろう。(ヒューレット・ジョンソン)

 ひろびろとした大地の、あらあらしく、日をあびて/いきいきした、みずみずしい葉よ… 平気で大統領や知事たちの顔をみすえ、/「きみたちはだれなのか?」とでもいいそうな葉よ 土にうまれた情熱にもえ、/かざりけなく、屈服も隷従も知らぬ葉よ (ホイットマン 『草の葉』)
by sabasaba13 | 2017-06-01 06:30 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵159

 骨は砕け肉は傷つき痛くないわけはないが、まずは徴兵を免れて郷里に帰るが先。腕をへし折って六十年、…。今でも雨風つのる冷たい夜には、痛んで朝まで眠られぬ。痛んで眠れなくても、後悔などしてはおらん。それどころか喜んでおる、この年までわし一人無事生き永らえたことを。(白居易 『新豊の臂を折りし翁』)

 戦争はまさに野獣的なものだが、しかしどんな野獣でも人間ほど絶え間なく戦うものはないとして、ユートピア人は戦争は極端に嫌っており、ほかのほとんどすべての民族の風習とは反対に、戦争で求められる栄光以上に恥ずべきものはないと考えています。(トマス・モア 『ユートピア』)

 少女だった時のあの写真は、たまたまその場にカメラマンがいたから撮れたもの。でも、世界には、写真に写ることもなく、救いの手の届かない子どもたちがたくさんいるのです。…少女は、恐れと苦痛で叫んでいるのではありません。平和を求めて叫んでいるのです。(キム・フック)

 政治権力が現実という一時の都合のために魂を売り渡そうとしている。自分の魂だけではない。戦争の犠牲者と、反省と、不戦の誓いのすべてを売り渡そうとしている。いったん売り渡せば、これを買い戻すことはほとんど不可能である。このツケはこれからの日本を背負う若者にまわされてくる。(森村誠一)

 歴史を冷たくみれば、権力者あるいは侵略者たちが戦争を起こす条件は次の三つであろう。
一、自国が戦争を仕掛けている相手の国よりはるかに強い武力をもっていて、その戦争の勝利が確実であること。
二、相手の国が自国に対して敵意をもっていること。
三、戦争で勝利を収めることによって巨大な利権が得られること。(梅原猛)

 アメリカでは第二次世界大戦後も常にどこかの国と戦争をしていた。しかし日本は第二次世界大戦後は一人の公的な戦死者も出さないで来た。ということは、日本人によって殺された他国の人もいないということです。それがなぜ可能だったのかというと、シロアリに食われたような形になりながらも、憲法、特に九条が生きていて歯止めになったからだと思います。(澤地久枝)

 戦争で得たものは
 憲法
 だけだ (憲法行脚の会)

 秋田県の横手町では、チャーチルとルーズベルトの藁人形をつくり、女子どもに竹槍で突かせていると、今朝の毎日新聞は報じている。封建時代の敵打ち思想だ。そうした思想しかない人が、国民を指導しているのである。(清沢洌 『暗黒日記』)

 武器なき民衆には何の力もないように思われますけど、決して、そうではない。「署名する、歩く、座りこむ、また集まるのも大きな力」。(岡部伊都子)

 戦争というのは、いちばん弱い者のところに、ダメージを与えるようにできているのです。(愛川欽也)
by sabasaba13 | 2017-05-18 06:27 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵158

 教師は人格者でなくてはならない。けれども人格者というものが、常に無抵抗でなくてはならないという理屈はない。教師は、人格者であるが故に、その全人格をもって、不法なるものと闘わなくてはならない。(石川達三 『人間の壁』)

 反戦ゼッケンの運動を始めて以来、おおぜいの方からさまざまな意見がよせられています。過激だ、という人もいます。でも、こんにち一万数千キロの海をわたり、他国に五十万の軍隊を送り、あまつさえ連日何百回以上の爆撃をして、病人、老人、婦人、子供を見さかいなく殺している集団が現存しているのです。この集団ほど過激なものはありません。(金子徳好)

 満足した豚であるよりは満足しない人間である方がいい、満足したばか者であるよりは、満足しないソクラテースであるほうがいい。(J・S・ミル)

 われわれの場合、第一の不可欠な要求はわれわれの尊厳ということであります。ところで、自由のないところに尊厳はありません。なぜなら、ひとに隷属すること、束縛を強制されてそれに服することは、束縛される当人の品位をおとし、人間という資格の一部をうばい、ほしいままにその人をいちだん劣ったものにしてしまうからです。われわれは隷属の中の富裕よりも、自由の中の貧困をえらびます。(セク・トゥーレ 『アフリカの未来像』)

 大量生産=大量消費の出現や、資源の浪費は、別の文明の原理がもたらした結果だ。その文明によって現在の地球破壊が起こったのなら、それに対する新しいあるべき文明社会の原理は、われわれの祖先が作り上げたこの文化-清貧の思想-の中から生まれるだろう、という思いさえわたしにはあった。(中野孝次)

 理想を持たないためにほろびた民族はある。理想を持ったためにほろびた民族はない。(むのたけじ)

 戦争というのはいつでも、なかなかきそうな気はしないんですよね。人間は心情的には常に平和的なんだから。しかし国家は心情で動いているのではない。戦争が起きた時にはもう間に合わないわけだ。強行採決につぐ強行採決、…今の政府のやり方を見ていると、いうどういうことが行われるかわからない。権力はいつも忍び足でやってくるのです。(大岡昇平)

 人間の歴史は 虐げられた者の勝利を 忍耐づよく待っている。(タゴール)

 もし母が死んでいたら、私も、私の子どもも生まれていなかった。当然だ。でも、この当然のことを壊すのが戦争だ。生きたい人の命をうばうのが、戦争だ。(石川文洋)

 一人を殺せば、これを不義となし、必ず一死罪にあたる。…百人を殺すと不義は百倍となり、必ず百死罪にあたる。これらのことは、天下の君子がみな知ってこれを非となし、これを不義とする。いま大いに不義をなして他国を攻めるにいたっては、非となすことを知らず、そのうえこれを誉め、これを義とする。ほんとうにそれが不義であることを知らないのである。(墨子)
by sabasaba13 | 2017-05-02 06:28 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵157

 好き友よ、アテナイ人でありながら、最も偉大にしてかつその智慧と偉力との故にその名最も高き市民でありながら、出来得る限り多量の蓄財や、また名聞や栄誉のことのみを念じて、かえって、智見や真理やまた自分の霊魂を出来得るかぎり善くすることなどについては、少しも気にかけず、心を用いもせぬことを、君は恥辱とは思わないのか。(ソクラテス)

 戦争が終わって25年がたちました。砲戦や戦闘機の音は静まりましたが、人びとの心の中はまだ静まっていません。あなた方(アメリカ)の国の若者たちはベトナムに来て戦いました。戦いの目的もわからないままに。私たちが学んだのは自分たちの国を守ることの大切さであり、あなた方の国が学ぶべきなのは、自分たちのものでないものに手出しをしないことです。(グエン・チャウ・タウ)

 平和…いいにおいのする言葉だな (手塚治虫)

 そもそも憲法というのは、夢でいいんです。みんなで夢に近づける、それでいいんです。夢を改正することはありません。(永六輔)

 第九条は、次のように締めくくられます。国の交戦権は、これを認めない。「交戦権」とは何でしょう? 交戦権とは、人を殺す権利のことです。交戦権とは、兵士が殺人罪で逮捕されることなく人の命を奪える権利のことです。(C・ダグラス・ラミス)

 それは単なる前奏にしかすぎなかった。本が焼かれるところでは、最後に人間が焼かれるのだ。(ハインリヒ・ハイネ)

 過去を振り返ることは将来に対する責任をになうことです。(ヨハネ・パウロ二世)

 戦争をしないという憲法を守れなかったら、もう全世界共倒れです。…それを大声で言えなくなってしまっている今の日本は異常だと思います。こういうことを言うと仕事がなくなる、自粛しなくてはいけない。すでに戦争のニオイがするでしょう? (渡辺えり)

 沖縄に駐留するアメリカ軍関係者の不祥事が後を絶たない。…今回の事件の報道に「県民の怒り」や「県民の不信感」等とあるが、「国民の怒り~」とならなくては。沖縄問題は、沖縄以外に住んでいる私たちが向き合わなければならない問題だ。沖縄はずっと戦う歴史でもう我慢の限界、ヘトヘトだ。(東ちづる)

 せめて、せめてです。せめて吾々が平和憲法を守りぬかなければ、愚かな戦争で死んだ人たちの魂は安らかに眠れません。それが誓いであり、手向けです。(木下恵介)

 戦争は終わったが、地獄は続いていた。(瀬長亀次郎)
by sabasaba13 | 2017-04-25 06:26 | 言葉の花綵 | Comments(0)

言葉の花綵156

 非暴力は強力な、ユニークな武器である。これは歴史におけるユニークな武器だ。それは人を傷つけることなしに切り、これを用いる人を高貴にする。これは癒す剣だ。(マーティン・ルーサー・キング)

 私は大したことはできないけど、せめて苦しんでいる子どもたちや、婦人たちに、何かしてあげたい。…罪もないつぶらな瞳の子どもたちの涙と苦悩…。そんな現実を世界の人々が何も知らずにいる。知らされずにいる。報道さえされない。そのことに耐えられないのである。(高遠菜穂子)

 一人を殺せば残虐な殺人者であり、100万人殺せば英雄だ。(チャップリン 『殺人狂時代』)

 抗議して生き残れ。(エドワード・P・トンプソン 『核攻撃に生き残れるか』)

 一瞬のうちにいのちをうばわれた十万人の悲痛を通して、底知れぬ戦争への憎しみと、おかしたあやまちを頬冠りしようとするものへの憤りにみちた告発は、そのまま、日本戦後の初心そのものである。(美濃部亮吉)

 沢国のごとく江山は戦図に入る (洪水のように国は戦乱にまきこまれた)
 生民何の計ありてか樵蘇を楽しまん (タキギをさがさねばならぬ人民はどうやって暮らしをたのしむのか)
 君に憑む話す封侯の事 (大名になる話など、聞きたくもない)
 一将功成って万骨枯る (大将がひとり出世すれば一万の兵隊は骨になるのだ) (曹松)

 戦争と平和。これは、人類に宿命的に課せられた問題ともいえるであろう。だが、いまや、人類は何としても、これを平和の方向で解決しなければならないところまで追いつめられてきた。科学技術の進歩は、一面では文化を高めて人類に幸福をもたらしたといえるけれども、他面ではのろうべき兵器を生んで人類を破滅にみちびく脅威を無限に増大している。われわれは、ためらうことなく、戦争を否定する。(末川博)

 戦争。日本の戦争は、ヤケクソだ。ヤケクソに巻き込まれて死ぬのは、いや。いっそ、ひとりで死にたいわい。人間は、嘘をつく時には、必ず、まじめな顔をしているものである。この頃の、指導者たちの、あの、まじめさ。ぷ! (太宰治 『斜陽』)

 「大きな人間」が戦争を起こそうとしても、「小さな人間」がいないと戦争はできない。これはもう古今東西の歴史に残っている事実です。いくら「大きな人間」がやっきになって戦争をしろと叫んでも、「小さな人間」が動かないと結局戦争はできない。…つまり「小さな人間」が自分たちの力を信じて戦争に反対する限り、戦争はできない。あるいは戦争をやめさせることができる。(小田実)

 そこに居合わせた両国の兵士たちが、皆おごそかに誓ったのだ。このようなことが二度と地上に起こらぬよう、各自が力をつくし、できるかぎりのことをしようと。地上におけるすべての国の人たちが、平和に生きていくべきであり、それを単なる理想に終わらせることなく実現しようではないか、と。これが、われわれの「エルベの誓い」である。(ジョセフ・ポロウスキー)
by sabasaba13 | 2017-03-27 06:28 | 言葉の花綵 | Comments(0)