屋久島編(12):種子島へ(08.3)

 翌朝は午前六時に起床。みなさんは本日帰郷されますが、私はあと二泊居残って、種子島→奄美大島→加計呂麻島→喜界島とアイランド・ホッピングを続けることにします。窓を開けると美しい朝焼け、どうやら今日も好天のようですね。同室のF氏に礼を言い別れを告げ、フロントで朝食の弁当をいただき、前日にお願いしておいたタクシーに乗り込んで安房(あんぼう)港へと向かってもらいます。この時の運転手さんがなかなか饒舌な方で、短い時間ながらいろいろと興味深い話をしてくれました。まず「世界遺産は守るためのもの、稼ぐためのものじゃない」という真っ当な信念を持つ方で、そのためにも入山規制をすべきだと主張されます。最近も、狭い登山道で肩がぶつかり滑落事故があったそうです。自然保護という点では行政の立ち遅れもめだち、登山口でのレンタカー乗り入れ規制もしていないし(そのため路線バスが通れなくなることもある)、島内におけるディーゼル車規制もしていないそうです。山岳ガイドの資格についてもノータッチで、事実上野放し状態。島の外からやってきて、翌日からすぐにガイドを始めるなどというケースもあるとのこと。またブームにつられてお気軽な気分でやってくる観光客も増え、先日など空港から乗った客に「縄文杉まで」と言われて呆然、「そりゃあ行けるものなら行ってあげたいけどねえ」と苦笑されていました。うーむ、自分がすでに行ったから言うのではありませんが(言うのかな?)、そろそろ本気で入山規制をする時期なのかもしれません。自然保護もさることながら、先日実感したように、混雑した状況における登山道のすれちがいはあまりにも危険です。なお安房のすぐ近くにある宿には、林芙美子が泊まったそうです。つい先日、尾道で彼女の家と記念碑と顔はめ看板を見たばかり、異な縁ですね。だから旅は面白い。
 安房港に到着し、7:00発種子島行きの切符を買い、ターミナルで弁当をいただきました。そしてトッピーという高速船に乗り込み、種子島西之表港へ出発です。遠ざかる島影を眺めながら行けなかった所を考えていると、後ろ髪を引かれる想いです。白谷雲水峡、ヤクスギランド、大川(おおこ)の滝、屋久島灯台(1897年築)、宣教師シドッチ上陸の碑(新井白石が尋問して采覧異言を著す)、椋鳩十記念碑(作品で屋久島の自然を紹介)などなど。ま、いいや、いつの日にか我が家の山ノ神を同伴して再訪しましょう。屋久島の山ノ神との神通力比べにも興味があります。海からもこもこと盛り上がる屋久島にお別れです。
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 さて7:50に種子島西之表港に到着。実は11:05発の高速船に乗って鹿児島に行き、飛行機で奄美大島に飛ぶ予定がきっちりとできています。よって島内観光は正味三時間ほどしかできません。おまけにお目当ての鉄砲記念碑は南北に細長い島の最南部にあります。(西之表は北部) となりゃあ、タクシーしかないでしょう。港の前で客待ちをしていたタクシーに貸切料金を確認するとまあリーズナブルなもの。二時間貸切で島内観光をお願いしました。Here we go !

 本日の一枚は、屋久島の朝焼けです。
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by sabasaba13 | 2008-11-20 06:07 | 九州 | Comments(2)
Commented by 川風 at 2009-06-24 00:59 x
ガイド必須にしたらガイド業界がもうかるという話もありますよね。
入山規制なんて不要です。もともと世界遺産に登録したり木道をつくったりしてわざわざ人を呼び寄せておいて、今度は規制ですか。
Commented by sabasaba13 at 2009-06-28 21:43
 こんばんは、川風さん。もしろくでもないガイドがいるのでしたら、ライセンス制などによって淘汰する必要があるでしょうね。また実際に幅の狭い登山木道をのぼってみて、こりゃ人であふれたら滑落する危険大だわいと痛感しました。安全という点では、入山規制はすべきだと思います。いずれにせよ、観光で稼ぐか、自然保護を優先するか、あるいはそれらを両立させるよい方法があるのか、屋久島は難しい局面に立っているのは間違いないと思います。
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