屋久島編(30):鹿児島(08.3)

 さてそれではアール・デコ調の市役所の前で路面電車に乗り、加治屋町へと移動しましょう。
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 このあたり一帯は、近代日本を支配した官僚たちを数多く輩出した町です。観光案内地図をみただけでも、西郷隆盛・西郷従道・大久保利通・大山巌・東郷平八郎たちの生家跡がありました。雰囲気自体は往時の面影もない、普通の町並みなのですけれど。
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 碑を訪ねながらしばし散策、途中に「維新ふるさと館」という資料館がありましたが時間がないのでカット。
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 高見橋のたもとにある大久保利通像を写真におさめ、歩いて駅前へと向かい早めの夕食をとることにしましょう。
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 駅近くの「魚庄」という店で首折れ鯖をいただこうとしたら、準備中。夕刻の開店まであと三十分ほどかかるとのことです。いたしかたない、sabasabasabasabaとぶつぶつ呟きながら首折れ鯖が食べられる店を捜索したのですがありません。空港行きのバス発車時刻は刻々と迫っています。駅ビルに飛び込んで、和食の店でキビナゴ・シメサバ・カンパチの刺身と地鶏の溶岩焼きをいただきました。
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 まあそれなりに美味しかったのですが、やはり未練が残ります。うーん、飛行機が墜落した時に、「ああ首折れ鯖を食べておくのだった」と悔やむと成仏できそうもないし、かと言って飛行機に乗り遅れたら元も子もないし、どうしよう。ええい、乾坤一擲、一か八か、のるかそるか、さっきの店へ寄っていこう。店を開けたばかりの「魚庄」に飛び込み、首折れ鯖の刺身を注文。女将はすこし時間がかかりますよとおっしゃいましたが、それは覚悟の上。すると十分ほどで蠱惑的な輝きを放つなまめかしい刺身の登場です。なお首折れ鯖とは、屋久島で水揚げされるゴマサバの現地名のこと。屋久島では東シナ海側から日本海側の方で獲れるものをこう呼ぶそうです。血を抜くためと鮮度を保つために、漁獲後すぐに首を折ることからその名が付けられました。さっそくいただきましょう。うーん、身の締まった歯ごたえが何とも言えません、ご馳走様。そして駅前のバス・ストップに駆けつけると発車時刻六分前、みごとギャンブルに勝ったと自画自賛。そして鹿児島空港から空路、羽田へと戻った次第です。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2008-12-16 06:08 | 九州 | Comments(0)
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