伊予・讃岐編(6):別子銅山(04.2)

 本日は、松山から新居浜の別子銅山、観音寺の豊稔池ダム、丸亀城を経て高松へ移動します。左手に瀬戸内海、右手に四国山地や石鎚山を眺めながら、予讃線で新居浜へ。ここからバスで約30分、鉱山の展示と保養施設を組み合わせたマイントピア別子に到着しました。別子銅山は、1691年の開坑から1973年の閉山まで一貫して住友が経営した鉱山です。中でも近代に作られた産業遺跡・遺物が数多く点在するところから、「住友のインカ」「四国のマチュピチュ」と呼ばれているそうな。残念ながら最も遺跡が集中している東平(とうなる)・旧別子地区は冬季には閉鎖されているため、行けません。入口にあたる端出場(はでば)地区にあるマイントピア別子のみの見学となりました。幸いUさんという、ダイエットに成功した今いくよ(くるよ?)のような印象の方がガイドとして案内してくれました。多謝。
 まずは鉱山鉄道を再現した鉄道で約400m移動して、観光用に整備された坑道へ。途中、当時のまま残された煉瓦づくりの中尾トンネルを抜け、溶接せずにピンのみで留められたピントラスト鉄橋を渡ります。坑道の中は、人形によって当時の作業風景が復元されています。すんばらしいなと思ったのは、体験コーナーです。木製ポンプによる水の汲み上げや、棹銅を想定した重さ30kgの荷を背負子で背負うなどなど。体で体験した事って重みがありますよね。特に前者では、蒸気機関を発明した人の気持が少しわかりました。もう一つの印象的な鉄橋と第四通洞の入口を見て、川越しに見事なレンガづくりの旧水力発電所を遠望。ここは機械や設備も良好な状態で保存されているとのことなので、公開すべきだと思います。昼食はもちろん、うどん。タクシーで新居浜駅に行き、予讃線で観音寺へ。なお、別子銅山については「黄金伝説 (近代成金たちの夢の跡)」(荒俣宏 集英社)という本に詳しく書いてありますが、残念ながら絶版。復刻を望みます。
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 本日の一枚は、旧水力発電所です。
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by sabasaba13 | 2005-03-11 06:40 | 四国 | Comments(0)
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