神楽坂編(4):赤羽(08.5)

 赤羽岩淵駅で下りると、赤いジャージを着た若者とよくすれちがいます。浦和レッズのサポーター諸氏で、これから試合観戦に行くようです。ここからJR赤羽駅まで歩いて十分ほどですが、途中に一番街という元気な商店街がありました。シャッターを閉めた店がほとんどなく、なかなかの賑わいです。鰻と鯉を商う店が多いのが目を引きます。
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 「赤羽ホルモン 良ちゃん」も真っ昼間から営業中、客はいないようでしたが。戦前の物件と一目でわかる「喫茶 ハトヤ」が店じまいしてしまったのは惜しいなあ。その前にはOK横丁という飲み屋街がありました。映画の影響でしょうか、まさかオットー・クラントンが開発したからではないよね。駅に近づくと、これまた戦前の物件らしい雑居ビルがあり、小さな店がところ狭しと犇いています。ちょっと那覇の牧志公設市場を彷彿とさせます。もっと丹念に歩き回れば、逸品・珍品にめぐりあえそうですが、先を急ぎましょう。
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 JR赤羽駅のガードをくぐり西側に出て、わき道に入るとそこは弁財天。小さな池があり、亀さんたちがのんびりと甲羅干しをしていました。
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 そのそばには、犬猫に対する憎悪を剥き出しにしたようなペットボトルの円列。車道に戻ると、看板が崩れ落ちつつある履物屋さんが「負けるものか」と健気に営業されていました。
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 さあ前掲書によると見事なエントランスを有する道灌湯という銭湯にまいりましょうか。…見つからない。こっちかな… 見当たらない。方向感覚は人並み以上だと自負していたのですが、その矜持が粉微塵に雲散霧消してしまいました。ここの街路は、文字通り、メロンの皮の皺です。直交する道はほとんどなく、起伏に富んだ地形に合わせるかのように好き勝手な方向に曲がりくねりながら走っています。前掲書の地図はおおざっぱすぎて当てになりません。山ノ神の神通力? 美味しいお菓子屋さんを見つける時ぐらいしか役には立ちませぬ。そして坂道の上り下りは、容赦なくわれわれの体力を、鑢のように削っていきました。これは出直した方がよさそう、撤っ収! 今度来るときはちゃんとした地図を持参することにしましょう。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2009-01-31 07:14 | 東京 | Comments(0)
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