言葉の花綵7

 およそ人間に関することで、私に無縁なものは何一つとしてない。(テレンティウス)

 単調よりは悪趣味のほうがまだましだ。(パブロ・カザルス)

 わたしは、鳥が歌うように絵を描きたい。(クロード・モネ)

 愚に耐えよと窓を暗くす竹の雪 (与謝蕪村)

 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや (寺山修司)

 最後までベストを尽そう。もしもそれで駄目だったとしても、われわれはそのなかでき っと何かをつかむはずだ。わたしはその何かをきみたちひとりひとりにつかんでもらいたい。そして、最後は顔をまっすぐあげて、誇りをもって球場を出て行こうじゃないか。(海老沢泰久 「監督」より)

 人間は全ての環境に慣れる。(ドストエフスキー)

 私は生来御しやすい人間ではない。私の敬意によって生じたのではない権威など、怒りをもってはねつける。(ベルトルト・ブレヒト)

 未来のことを考える人には、未来がある。(ミッテラン)

 内角の球を恐がるヤツなんてこのチ-ムにはいませんよ。草野球じゃないんだから。(イチロー)

 規則はおれが作る。しかし、おれがその規則に従うとは限らない。(ビリー・マーチン)

 考えて打てだと。無理をいうな。二つのことが同時にできるものか。(ヨギ・ベラ)

「打者があなたの母親だったらビーンボールは投げないだろうね」
「彼女がホームプレート上におおいかぶさってバットを構えなければな。そんなことをしたら、たとえ母親でもおれは投げるのに躊躇しない」(アーリー・ウィン)

 好かれようと嫌われようと気にしない。ただ望むのは人間として扱ってほしいということだけだ。(ジャッキー・ロビンソン)

 野球とは陽光を浴びてプレーすべきもので、電灯の光のもとでプレーするものではない。(シカゴ・カブスのオーナー フィリップ・リグレー)

 野球がスローで退屈と思う人、それはその人が退屈な心の持ち主にすぎないからだ。(『ニューヨーク・タイムズ』 レッド・スミス)

 老人が一人死ぬということは、図書館が一つ燃えてなくなるということだ。(ギニアの格言)

 どんな事態になっても、人間にはしてはならないことがなければならない。

 軍隊とは、このように愚劣で非情な行動が行われ、しかもそれを隠匿する組織であることを覚えておく必要がある。

 このすでに意味を失った戦場で、絶望的な戦いを戦って死んだ兵士のために、オルモックの戦いの詳細を省きたくない。(『レイテ戦記』 大岡昇平)

 いずれも大柄な、うんこの太そうな女たちが踊っていた。

 中国人は、人間にはどれだけのことができるかという経験を、心ならずも極限まで極めさせられた民族のようだ。(『どくろ杯』 金子光晴)

 他人の欠落、不運だけをよりどころにし、支えにして生きのびなければならない、われも他人もおなじ、生きるということの本質の、嘔吐につながる臭気にみちた化膿部の深さ、むなしさ、くらさであって、その共感のうえにこそ、人が人を憫み、愛情を感じ、手をさしのべる結縁が成立ち、ペンペン草の花のような、影よりもいじけてあわれな小花もつくというものである。(『ねむれ巴里』 金子光晴)
by sabasaba13 | 2009-06-01 06:21 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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