アイルランド編(64):帰国(08.8)

 朝目覚めて窓から外を見ると、雨は本降り。ま、飛行には影響ないでしょう。チェックアウトをし、ホテルが用意したシャトルバスですぐ空港に到着、幸い日本人係員がいらっしゃったのでEチケットによるチェックインをお願いしました。その際に今夏の天候についてお訊ねすると、やはり去年と今年は例年に比べて雨が多すぎるというお答え、納得です。今生の別れとなるやもしれぬ紫煙をくゆらすため外へ出ると、広大な喫煙スペースがあり、みなさんすぱすぱすぱすぱと気持ち良さそうに煙草を吸われていました。もちろん私も仲間入り。さてボディチェックを受け、ターミナル内に入り山ノ神のお土産物色行動におつきあいしていると、靴磨き屋さんを発見。これも雨の多いアイルランドならではの光景ですね。
c0051620_69034.jpg

 そしてアイルランド国営航空「エア・リンガス」の緑の飛行機に乗り込み、11:10に予定時刻どおり離陸。空は分厚い雲におおわれており、下界はほとんど見えません。一時間半ほどのフライトでアムステルダム・スキポール空港に着陸、空港内をひやかすほどの余裕はないので、チーズを買って(美味いんだな、これが)、珈琲を飲んで、出発ゲートに向かい飛行機に乗り込もうとすると… 私は気づきました。あれっ、イミグレーション(出国審査)をしていない??? するとカウンターにいたKLMの職員がなにやらコンピュータをいじくって、はい終わり。ほんとにいいのかな、と思うくらい簡単な手続きでした。そして飛行機は一路東へ、途中はほとんどシベリアの上空を飛ぶのですが、厚い雲におおわれています。KLMの女性アテンダントが岸田劉生にくりそつなのには、思わず微笑んでしまいました。そして成田空港に到着、イミグレーションの窓口には指紋+虹彩チェック用機器らしきものが備え付けられていました。荷物受け取りのターンテーブル付近には、びっくりするぐらい大勢の警備員と麻薬犬がこれみよがしにうろつき目を光らせていました。輸入食物の検査官はきわめて少ないというのにね。税関で最近提出することになったらしい申告書を渡し、やっと官憲から解放されました。そして一服しようと外に出ると…今まであったはずの喫煙所が撤去されていました。アイルランドのゆるゆる感の中で二週間ほど揺蕩ってきただけに、この国のきつきつ感は骨身にこたえます。でもすぐに馴れちゃうんだろうなあ、ふう。金子光晴の「冨士」の一節が脳裡をよぎりました。
重箱のやうに
狭つくるしいこの日本。

すみからすみまでみみつちく
俺達は数へあげられてゐるのだ。

by sabasaba13 | 2009-06-12 06:07 | 海外 | Comments(0)
<< アイルランド編(65):最後に... アイルランド編(63):ダブリ... >>