深川七福神・洲崎編(8):洲崎(09.1)

 「あきらめたらそこで終了ですよ」という安西監督の言葉を噛み締めながら、東陽一丁目の東半分(大門通りの東側)に行ってみましょう。すたすた… 発見! 当時の警察から「一目でわかるよう、赤線の建物は壁や柱にタイルを張れ」というお達しがあったそうですが、角のところにタイル張り円柱がどんどんどんと三つ並んだ、グレー色のしぶい建物を見つけました。「大賀」という屋号の看板もちゃんと残されています。現在は共産党の事務所として使われているようです。そして近くには、青いタイルが張られた円柱が並び、アーチ型の屋根とベランダが印象的な大きな建物がありました。またすこし歩くと、タイル張りの角柱、スパニッシュ瓦、目を引く意匠のベランダおよび手すりのある民家を発見。かつての赤線物件であるとほぼ確言できるのは以上三軒ですが、それっぽい雰囲気のお宅もいくつか見かけました。もうすこし丁寧に彷徨すれば、まだまだ見つけられるかもしれません。しかし落陽も迫り、身も凍え、腹もへってきたので、このへんで退散することにしましょう。洲崎緑道公園にかかる橋のたもとには「日の丸君が代は国の誇りです」という大きなビルボードがありました。国って何?と半畳を入れて大門通りを西へ渡ると、かつての掘割は緑道公園となっており、そこに架かっていた橋のプレートが記念碑として保存されていました。なお「洲崎パラダイス」というアーチがあったのはこのあたりだそうです。そして地下鉄東西線木場駅にたどりつき、帰宅の途につきました。
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 というわけで、深川七福神・洲崎編、これにてお開き。来年はどこの七福神に行こうかな、と鬼が呵呵大笑しそうなことを考えています。ひさしぶりに隅田川七福神か、洋食「たいめいけん」のメンチカツを視野に入れた(お正月は営業されているのかな)日本橋七福神か、はたまた小田原か鎌倉まで遠出をするか。来年の正月が楽しみです。ところで素朴な疑問を一つ。関西にも七福神詣ではあるのでしょうか? 関西人=倹約家・しぶちん、という先入観があるので、七箇所で賽銭が必要な七福神詣では受け入れられていないと愚考します。ご教示を乞う。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2009-12-15 06:16 | 東京 | Comments(0)
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