土佐・阿波編(2):掩体壕群(09.3)

 空港内に飾られているしょぼい坂本龍馬像に軽く挨拶をし、それではこの近くにあるという掩体壕群を見物に行きますか。歩いて回るのは無理なので、空港で客待ちをしているタクシーを利用することにしました。でも「えんたいごう? そんなものは知らんぜよ」と運転手さんに言われたらどうしよう、ま、その時はその時さ。幸い、乗り込んだタクシーの運転手さんはご存知のようでした。空港から数分ほど走ると、灰色につつまれた広々とした田畑の彼方におにぎりのような物体が見えてきました。戦闘機を空襲から防護するための掩体壕です。以前、館山で見たことがありますので、これが二度目のご対面です。
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 目の前で止めてもらい、さっそく下車して写真を撮影。もともとは上空から視認できないように土で覆われていたとのことですが、完全に露出しています。よくぞまあ残っていたものだ… というよりも壊すのが大変だったからでしょうね。なおここは偵察搭乗員の養成を目的とした練習航空隊であった高知海軍航空隊があったところでした。(1944.3開隊) 飛行場建設の際には316戸を強制的に立ち退かせ、各地域からの勤労奉仕、学生、朝鮮人強制労働者、受刑者までが動員されたそうです。1945年3月には解隊され、特攻攻撃訓練が実施されるようになり、ここで訓練を受けた卒業生が沖縄戦の菊水作戦に参加、26機52名が未帰還となりました。掩体壕は九基作られましたが、そのうち七基が現存しているとのこと。せっかくなのでいくつかまわってもらうことにしました。その中の一つはかなり大きなもので、大型の爆撃機を格納するための掩体壕のようです。農機具の収納という平和目的に利用されているものもいくつかありました。運転手さんのお話によると、戦争遺跡として積極的に保存して、歴史の物言わぬ語り部としようという動きもあるようです。
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 さて予定では土佐くろしお鉄道の立田(たてだ)駅まで連れていってもらい、御免でJRに乗り換えて高知に向かうつもりでしたが、運転手さん曰く直接御免に行った方が列車の本数が多いとのこと。距離も近いそうなので、JR御免駅に向かってもらいました。車中で、鯖が好きだと告白すると、駅近くにあるスーパーマーケットが海産物の品揃えがいいので、そこで買って食べてみたらと薦められました。そして駅に到着、列車の時刻を確認してスーパー「PASTE」に入ってみました。なるほど、たしかに「あぶり鯖棒寿司」を売っていましたが、長崎産だし、やはりお店に入って落ち着いて食したいもの。買うのはやめてしばらく店内を徘徊することにしましょう。はじめて訪れた地では、できうるかぎりそこを見晴らせる高い所と市場・スーパーに寄ることにしています。こちらでは「じゃこ(※小魚)すりみ」「とりすりみごぼう」を見かけました。練り物を好む食文化なのでしょうね。また高知産「うすいの実」「うすいのさや」も発見、ちょっと大き目のサヤエンドウみたいな食材でした。そして「地産地消」と誇らしげに書かれたのぼりが店内に屹立していたのも嬉しい限りです。この言葉もどうやら市民権を得たようですね。地域の振興にもなるし、安全性のチェックもしやすいし、新鮮だし、輸送も容易でCO2削減にもなるし、いいことづくめです。さてそれでは御免駅から土讃線高知行きの列車に乗り込みましょう。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2009-12-22 06:09 | 四国 | Comments(0)
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