上信編(2):アプトの道(04.7)

 列車に乗り、終着駅の横川駅で下車。まずは碓氷峠鉄道文化むらを見物しました。平成9年に廃止された碓氷線(信越本線の横川―軽井沢間)で使用されていた機関車や客車を展示してあるテーマパークです。明治25年に開業して、平成9年に廃止だから、えーと、あーだから元号ってやなんだ。西暦だと1892年→1997年=105年だとすぐわかるのにね。ま、それはともかくそれだけの歳月、急峻な勾配を昇り降りしたみなさん、ご苦労さまでした。そしてこの急勾配を克服するために採用されたのが、ドイツのハルツ山岳鉄道と同じ、歯車を利用したアプト式という線路です。鉄道唱歌北陸編第19番に「これより音にききいたる碓氷峠のアプト式歯車つけておりのぼり仕掛は他にたぐいなし」とあるとおりです。で、この廃線跡をそのまんま散策路にしたのが「アプトの道」というわけです。Here we go !
c0051620_17384537.jpg

 出発点は鉄道文化むらのすぐ脇。そこにある麻苧茶屋で豚丼をいただきました。店の方の話す「そうだぃね」という群馬弁に涙腺が緩みます、何せ亡母の出身地なもので… 私にとって、群馬は妣の国です。少し歩くと、箱根・栗橋とならぶ重要な関所、碓氷関跡がありました。通行人が手をついて手形をさしだしという「おじき石」が残っています。
c0051620_1740328.jpg

 さてここからいよいよ上り坂です。このあたりはまだ複線で、片方には当時のままの線路、もう片方の線路を舗装して遊歩道にしてありました。上信越自動車道のグロテスクな吊り橋の下をくぐると、見事な煉瓦造りの丸山変電所跡が出迎えてくれます。何気ない細部の装飾が光ります。このあたりから単線となり、線路も見えない完全な遊歩道となりました。そして五つの石造り・煉瓦造りのトンネルが続きます。その積み方たるや、これはもう職人の仕事ですね。寸分の狂いないビシッとした仕事に、匠の心意気さえ感じます。
c0051620_17402643.jpg

 左手に碓氷湖を見やりながら、しばらく歩くと六号トンネルの手前が終着点。ここにかかる橋が第三橋梁、通称めがね橋です。1892(明治25)年に完成した、日本最大の煉瓦造りの4連アーチ橋。まずは橋の上を歩き、下に降りて見上げ、橋桁に近づいてまじまじと見つめ… 言葉もなくなりましたね、これはすごい。一見の価値あり。約200万個の煉瓦が使用されているとのことですが、よくぞまあこんな難しい地形で積み上げたもんだ。渓谷を貫く美しい四つのアーチ、そして周囲の自然とマッチしたくすんだ色合い。蒸気機関車がガッシュガッシュとこの橋を走り抜ける光景を想像すると、血沸き肉踊りますね。

 本日の一枚は、第三橋梁めがね橋です。
c0051620_17404754.jpg

by sabasaba13 | 2005-04-06 06:40 | 関東 | Comments(0)
<< 上信編(3):小諸(04.7) 上信編(1):安中(04.7) >>