岩合光昭写真展

c0051620_6261550.jpg 山ノ神に誘われて、たばこと塩の博物館で開催されている「岩合光昭写真展」を見てきました。寡聞にしてこの方のことは何も知らなかったのですが、動物オタクの彼女によると、動物の写真を撮らせたら天下一品、その筋ではカリスマ的存在だそうです。はじめはハイハイと聞き流していたのですが、見せてもらった一枚の写真が私を震撼させました。鼻ちょうちんを出す愛くるしい猫! こよなく猫を愛する小生としては、是非とも見てみたくなりました。桜吹雪が舞う四月上旬、二人でいそいそと出かけた次第です。息を止め鼻をつまみ耳をふさぎ、不愉快な街・渋谷を足早に駆け抜け、十分ほどで博物館に到着。受付でもらったパンフレットに準拠して、岩合さんのプロフィールを紹介します。ガラパゴス諸島を訪ねて自然の美しさに感動したのが契機となり、フリーの写真家として活動を開始。地球上のほとんどの地域を取材し、野生動物を中心に自然を撮り続けている方です。また、街角のイヌやネコに焦点を当てた写真もライフワークとして、数多くのファンを獲得しているとのこと。私が魅了されたのはその一枚だったのですね。会場は二カ所に分かれ、まずは四階の展示場へ。こちらでは、ホッキョクグマ、ザトウクジラ、ペンギン、ライオン、チーターといった野生動物たちが出迎えてくれました。不思議なものですね、そのまどろむ姿、集う姿、自然の猛威に耐える姿、狩る姿を見ていると、肩の力がすっと抜け、自然な表情になっているのが自分でもよくわかります。ただ"生き延びて子孫を残す"という彼ら/彼女らの姿が、忘れていたものを思い起こさせてくれるからでしょうか。もちろんその一瞬を切り取った岩合さんの力量にも驚嘆しますが。そして一階へ、ここではニホンザル、イヌ、そしてお待ちかねのネコたちが出迎えてくれました。ああ可哀そうに、あの鼻ちょうちんはインフルエンザによるものだったのですね。それはさておき、人間に媚びず諂わず、己の好きなように日々を暮らす世界のネコたちが目白押し。アフリカのサバンナに行かなくとも、身近な街かどで眼をこらせば、ネコやイヌを通して自然の息吹に触れられることを実感。ただその自然で魅力的な姿を写真でとらえるためには、シャッターチャンスをじっと待ち続け逃さない忍耐が必要なのでしょう。私も旅先でよくネコの写真を撮りますが、どうしても行程を優先させ、この域に達することはできません。でもいつの日にか、どこかの街角でネコをずっと見つめて、素敵な写真を撮りたいものです。
 ミュージアムショップで、鼻ちょうちんネコ、ジャンプするネコ、箱の中で伸びをするネコの絵葉書、桜の花に埋もれるネコのクリアファイルを購入。自宅と職場に飾って、「くよくよしたってしかたないじゃん」パワーをいただきたいと思います。岩合さんの言葉です。
ネコが幸せになれば、ヒトが幸せになり、地球が幸せになる

by sabasaba13 | 2010-04-12 06:27 | 美術 | Comments(0)
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