会津・喜多方編(30):喜多方(09.8)

 それでは市街地へ戻りましょう。喜多方老麺会がつくった喜多方ラーメンガイドマップで当たりをつけた「食堂なまえ」で昼食をとろうと思います。このガイドによると、「シンプルな中華そばに喜多方ラーメンの極意あり! 喜多方ラーメンの中でも、特に極太の麺で知られるお店。透明なスープはコクがあり、モチっとした太麺にベストマッチ。バラ肉を使ったチャーシューも絶品である」そうです。こいつは楽しみだ。喜多方駅の北東、普通の住宅地の中にあるお店、佇まいも平々凡々。んが、しかあし、旨い… まるで極上のコンソメのような滋味あふれるスープと、うどんと見紛うような極太麺のタッグに、おじさんは参ってしまいました。この世に生を受けてうん十年、いろいろなラーメンを食べてきましたが、間違いなく一番です。おまけにお代は520円、ああ喜多方市民になりたい。ここで薀蓄、喜多方ラーメンの由来は、昭和初期に市内のあるラーメン店が「支那そば」を打ち、屋台を引きながら売り歩いたものが発祥だそうです。特徴は「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれる独特の麺で、太く平たく(幅約3mm程度)、縮れています。またスープは、喜多方の伝統産業である醤油を使ったものが基本となっているそうです。
 さて恍惚とばかりもしていられない、紫煙をくゆらしながら地図を広げて一人作戦会議を開かねば。まずは蔵を集めた野外ミュージアム「喜多方蔵の里」に行ってみますか。おっ、なになに、日中線記念自転車歩行者道路というのが、その近くにあるぞ。解説には「昭和59年に廃止された日中線の線路跡を利用したサイクリングロード」とあります。廃線という言葉を聞くと小さな胸がうずきます。産業や地元民のためにせっせせっせと貢献しながら、モータリゼーションの普及によって一顧だにされず打ち捨てられた鉄道。これまでも美唄の炭鉱鉄道小樽(小樽―手宮間) 、碓氷線(アプトの道) 、下津井電鉄(風の道)を歩いたり走ったりしましたが、得も言われぬ風情がありました。よろしい、敬意を表して走ってみることにしましょう、ちょうど熱塩温泉に向かう方向だし。店の旦那に賞賛の言葉を捧げ、自転車にまたがり稲荷橋通りを西行、途中の菅原町は見事な蔵が集中しているところでした。そして『歴史を見つめなおし地方分権を推進しよう 自由民権発祥の地「喜多方」』という大きな看板を発見。いいこと言うなあ、ほんとにそうだよね。喜多方市の見識に頭を垂れましょう。
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 そして日中線記念自転車歩行者道路(あー長ったらしい)に到着、住宅街の中をただただ単調に貫くサイクリングロードでした。ただ枝垂桜の並木が延々と続くので春はさぞかしきれいなことでしょう。途中に蒸気機関車C11が野外展示してありました。なお日中線とは、東北中央縦貫鉄道「野岩羽線」として、栃木県今市から福島県会津若松、喜多方を経て、山形県米沢に至る構想の一部区間として1938(昭和13)年に開業されたそうです。喜多方~米沢間も工事路線に決定しましたが、実際に運行したのは喜多方~熱塩までの11.6kmで、全線開通は太平洋戦争やその後の社会情勢により実現に至らず、国鉄合理化により1984(昭和59)年に廃止となった路線だそうです。途中でよく見かけるオーソドックスな飛び出し娘をゲット。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2010-06-18 06:34 | 東北 | Comments(0)
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