会津・喜多方編(37):喜多方(09.8)

 そして国道451号線を西へ進むと出雲神社、こちらの境内には「自由民権発祥之地」という石碑があります。ただ解説等がないので、その由来についてはわかりません。灯明の台座が煉瓦造りなのが、いかにも喜多方らしいですね。
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 そのすこし先を右に曲がると、古い木造家屋の星医院がありました。
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 その先にあるのが厚生会館、こちらの敷地には「自由民権 喜多方事件百周年記念顕彰碑」があります。
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 感銘を受けたのは、その石碑のとなりに子ども向けのやさしい説明板があったことです。その内容が素晴らしい。「自分の考えをはっきりいいだせる」「人々はだれでも人間としてのくらしや権利をもつことができる」「もう、こうなったら、政治のやり方を変えるしかない」といった自由民権運動のエッセンスを、わかりやすい言葉で子どもたちに伝えようとしています。そしてこれらの言葉は、今のわれわれに対してつきつけられた刃です。自分の考えをはっきり言っていますか、全ての人が人間としての暮らしや権利をもっていますか、そして政治に無関心になっていませんか、という刃のような問いかけです。最後の部分を引用しましょう。
 いま、私たちは、喜多方事件で農民の人たちが苦しみながらたたかったことは、過去のことで私たちの日常生活とは関係がないことだと簡単に思いがちです。もし、そうだとすると、これから未来への生活に対して責任を持たねばならない私たちは大きなあやまりをおかすことになるかもしれません。そのためにも、新しい世の中をつくりだそうとした農民の人たちの考えや行動のなかから、多くの教えを学びとり、私たちはそれをうけついでいくことがたいせつなのではないでしょうか。
 百周年をむかえて、この碑文の考えがくみとられ、さらには、つぎの世代をひきつぐ人々によって、この説明板が新しく書きつがれてゆくことが碑を建てたみんなの心からの願いです。
 過去から学び、それを次の世代へ引き継ぐという、歴史を学ぶことの意義を簡潔に述べられています。その識見に敬意を表したいと思います。過去に何が起きたかも大事ですが、その過去から何を学び未来に語り継ぐかが、より大事なのだなとあらためて痛感しました。微力を尽くしましょう。なおこの解説で、今走ってきた国道451号線が「会津三方道路」であったこと、農民たちが押しかけた喜多方署がすぐ近くにあることがわかりました。後者について付近を捜しましたが、記念碑等はありませんでした。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2010-06-26 08:15 | 東北 | Comments(0)
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