言葉の花綵32

 野に落ちし種子の行方を問いますな 東風吹く春の日を待ちたまへ (管野スガ)

 おらは絶対騙されねえ。(小泉金吾)

 人間の努力のたまものが、人間の手で破壊されるのを見るのはつらい。(イスラエル軍兵士 ペレツ・キドロン)

 国籍が違っても階級が違っても、人間の生活感情や思想は互いに共通する部分の方が、相違する部分より遥かに多いのに、相違点を誇大に強調して対立抗争をしている。僅かな意見の相違や派閥や行きがかりのために、ただでさえ不幸になりがちな人生を救い難い不幸に追い込んでしまう。情けないことである。なにか大きいものが間違っていて、私たち人間を奴隷のようにかりたてている。一国の歴史、一民族の歴史は、英雄と賢者と聖人によって作られたかのように教えられた。教えられ、そう信じ己れを律して暮して来たが……だが待て、それは間違っていなかったか。野心と打算と怯懦と誤解と無知と惰性によって作られたことはなかったか。胸の中が熱くなり、また冷えた。(石光真清)

 大石誠之助は死にました/いい気味な/機械に挟まれて死にました/人の名前に誠之助は沢山ある/然し、然し/わたしの友達の誠之助は唯一人/わたしはもうその誠之助に逢はれない/なんの、構ふもんか/機械に挟まれて死ぬやうな/馬鹿な、大馬鹿な、わたしの一人の友達の誠之助/それでも誠之助は死にました/おお、死にました/日本人で無かつた誠之助/立派な気ちがひの誠之助/有ることか、無いことか/神様を最初に無視した誠之助/大逆無道の誠之助/ほんにまあ、皆さん、いい気味な/その誠之助は死にました/誠之助と誠之助の一味が死んだので/忠良な日本人はこれから気楽に寝られます/おめでたう (与謝野鉄幹)

 私たちが負けつづける限り、権力はいつまでも勝っておらねばならない。強者には一度の負けが決定的だが、弱者には負けることを止めたときが敗退なのだ。(金時鐘)

 国家というのは魂をもたない怪獣だ。(シモーヌ・ヴェイユ)

 おまえを殺してしまわないものは、すべておまえを強くしてくれる。(unknown)

 視えない像を視なさい、聞こえない音を聞きなさい。(unknown)

 いいえないもの、語りえないものを言葉として純粋な結晶として抽出すること。(ヴァルター・ベンヤミン)

 悲観主義は気分の問題であり、楽観主義は意思の問題である。(unknown)
 
 愛が失われ、対象に対する関心がなくなり、倦怠があきらめのようにはびこる時、私達はすでに墓場にいるのだ。(金芝河)

 松の事は松に習へ (松尾芭蕉)

 単なる攻撃はやせ細った絶望的精神からでも行なえるが、何ものかへの抵抗は、自己の持てるものについての確信なしには行えない。(藤田省三)

 人生とは妥協の原則を探ることである。(藤田省三)
by sabasaba13 | 2010-07-13 06:24 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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