五島・対馬・壱岐編(16):厳原(09.9)

 それでは対馬について、スーパーニッポニカ(小学館)から抜粋して引用しましょう。
 対馬。面積698平方キロ。博多港から壱岐を経て海路120キロにあり、北は朝鮮海峡を隔てて韓国の釜山までわずかに40キロの距離にある国境の島である。古くから大陸とわが国との文化、経済、軍事上に重要な役割を果たした。弥生遺跡や古墳や延喜式内社が多く、日本最古の銀山があった。このことは、渡来人や政府使節がもたらした文化と貿易によって得た日本の利益はとくに大きかったことを示す。そのほか、防人(7世紀)、文永・弘安の役の元寇(13世紀)、文禄・慶長の役(16世紀)、倭寇や刀伊などの歴史的背景を有する。明治以来は全島要塞地帯となり、現在では低開発地帯として島の経済・文化の停滞性が指摘される。しかし島の国際的重要性は通信や軍事のうえで示され、世界的な電波灯台をなすオメガ局・ロラン局(いずれも海上保安庁)や水中聴音器(海上自衛隊)、デッカ局(海上保安庁)などの施設があり、海上・陸上の警備隊が配置されている。人口4万8875。
 なお、「神聖喜劇」(大西巨人 光文社)の冒頭では次のように叙されています。「対馬は、日本海の西の果て、朝鮮海峡に位置し、上島、下島の二つの大島と九十あまりの小島とから成る山がちの列島である。西北は朝鮮に対し、東南は対馬海峡をへだてて壱岐ノ島に対する。上島と下島とは、近接し、北北東から南南西にむかって長く、南北七十二キロ、東西十八キロ、総面積七百三平方キロ、その大きさは、わが国の主要な島島のうち、沖縄本島、佐渡ガ島および奄美大島に次ぐ。島の中央やや東寄りを山脈が縦に走り、五百メートル前後の山山が幾重にもかさなって東海岸へ急劇に傾斜している」 この小説の主人公、藤堂太郎が所属していた対馬要塞銃砲兵連隊があった鶏知(けち)を訪れるのも、目的の一つです。
 ターミナルビル内にはハングルの記されたポスターがたくさんあり、韓国からの観光客が多いことを感じさせます。
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 そしてバスに乗り、三十分ほどで中心都市である厳原(いずはら)に到着です。さてバスからおりると、そこは何の変哲もない街の一角。観光案内所やミス対馬はおろか、案内地図や道標すら見当たりません。sigh… 観光に対する熱意に欠けるという噂は耳に入っていましたが、まさかこれほどとは。こいつは褌をしめてかからんと。交番があったので、警察官に観光案内所のありかを訊くと、「さあ、たしか市役所にあったような気もするが、今日は休日だしねえ」とのお返事。(後に休日でも開いていることが判明) しようがない、とりあえずホテルに荷物を預け、対馬歴史民俗資料館に行って厳原の観光地図を所望することにしましょう。路地に入るとやっと厳原の案内図(ハングル表記付)がありましたが、あまり正確なものではないので使えそうもありません。いちおう写真におさめておきましたが。なお「現存する主な屋敷塀・防火壁」と「お地蔵さま」が地図に表記されていたので、厳原の見ものなのでしょう。ホテルのフロントに荷物を預け外へ出ると、隣がタクシー会社でした。明日は、タクシーで一日観光を予定しているのでさっそく事務所に入り、予約をしました。八時間(一時間:3300円)で対馬全島の名所と戦争遺跡をまわるということで商談成立。
by sabasaba13 | 2010-07-22 06:30 | 九州 | Comments(0)
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