南東北錦秋編(5):立石寺へ(09.10)

 そして14:54に山形に到着、出迎えてくれたのは駅長さんの顔はめ看板。これは嬉しいサプライズです。鉄ちゃん・鉄子さんだったら随喜の涙を流して顔をはめこむだろうなあ。私の病はまだ膏肓には入っていないので、撮影するだけにとどめましたが。さてここから仙山線で立石寺(山寺)に向かいますが、次の列車は15:43発です。うーむ、あまりにも時間のロスが多い、山の上に着いた頃には日が暮れかかっているでしょう。よろしい、タクシーで行きましょう。駅前でタクシーに乗り込んだところ、運転手は女性の方でした。口数は少ないのですが、温もりのあるほのぼのとした話し方がなんとも素敵です。さっそく山形のご当地B級グルメ、冷やしラーメンとどんどん焼きについてお訊ねしました。前者は要するに冷たいラーメンで、この時期にはあまり食べないとのこと。後者は、海苔と魚肉ソーセージ入りのお好み焼きを割り箸にまきつけたチープなおやつということでした。そうか、それでは今晩の夕食は牛肉(米沢牛・山形牛・蔵王牛)ですかなと言うと、駅近くにある美味しい店を紹介してくれました。川を渡るときに右手をみやると、蔵王の勇壮な山なみが見えました。運転手さん曰く、この川原でよく芋煮会が行われるということです。あるとき、お客さんがどうしても食べたいというので、川原に下りて頼んだところ、快く食べさせてくれたそうです。いい話だなあ。景気はどうですかと訊くと「だめですね」と暗いお返事。なんでも米沢はNHK大河ドラマ「天地人」ブームで賑わっているが、山形は閑古鳥が鳴いているそうです。大河ドラマにふりまわされて観光地を飛び回るツーリストの主体性の無さには疑問を抱きますが、地方にしてみればそんなことを言っている場合ではないですね。三島通庸が主人公になる可能性は限りなく零に近いだろうしなあ… いっそのこと宮本常一の生涯をドラマ化してくれれば、かなりの地域が潤うのですけれどね。渋沢敬三曰く、彼が訪れたところに赤い印をつけると、日本地図が真っ赤になります。でもNHKにそのような高い志を期待しても(たぶん)無駄だしなあ。そうだ、松尾芭蕉はいかが。山寺や最上川を訪れる観光客が増え、山形市にもその余得が来るはずです。日本放送協会関係者各位、ここはひとつご英断を。てなことを考えているうちに三十分弱で立石寺(山寺)に到着です。
 スーパーニッポニカ(小学館)に依拠して立石寺を紹介しましょう。
 山形市山寺にある天台宗の寺。山号は宝珠山。山寺と通称される。本尊は薬師如来。芭蕉が『おくのほそ道』に「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだ寺として有名である。860年(貞観2)清和天皇勅願により比叡山延暦寺の別院として慈覚大師円仁が創建した。延暦寺根本中堂の法燈を分燈しており、叡山の法燈が織田信長の焼打ちによって消えたとき、立石寺から再建の燈火が移されている。室町末期に兵火により焼失したが、天文年間(1532~55)最上義守、一相坊円海らによって再建中興され、関東北の霊場として信仰の中心となった。35万坪(115ヘクタール)の宝珠山全山が境内で、史跡名勝、県立公園とされ、40余の堂塔が散在して深閑の趣ある寺容である。
 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2010-09-26 09:33 | 東北 | Comments(0)
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