南東北錦秋編(19):気仙沼(09.10)

 朝、六時前に目が覚め(じさまになったなあ)、カーテンを開けるとお日様が雲間から顔を覗かせています。あっりがっとさん、神さん! 日頃の悪業非行を見逃してくれるのですね。そそくさと着替えて外に飛び出し、さあ"夢の街"気仙沼を徘徊しにまいりましょう。JR気仙沼駅は小さな三角屋根のあるキュートな建物、駅前には観光案内所があり貸し自転車も用意してあるようです。そして中心部へと歩いていくと、昨晩暗闇の中ではっとさせられた物件をつぶさに観察することができました。洒落た装飾のある商業ビル、ファサードに網代模様などの銅版が貼り付けてある「舗子菓屋城岩」、木造三階建ての「松屋旅館」。
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 アーチ状の装飾がついた縦長の窓がリズミカルに並ぶ洋館もありました。
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 ある建物に珍しいデザインのマークがあったのでよくよく屋号を見ると、「店籠製野今」。ああ籠目をあらわしていたんだ。
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 T字路の角にあるビルの上部には味噌樽の浮き彫りと、半分崩落した「元造醸」という文字。角の上部には威風堂々としたデザインの浮き彫りがあるみごとな建築です。
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 ここで左折して歩いていると「趣味のせともの・ぬりもの・神具一式・家庭金物・銅鉄器・美術工芸品」何でもござれの亀屋、神秘的なポーズをとるマネキン、スペインの鐘楼のような塔屋をもつビル、新聞名を記したホーロー看板が目白押しの廣野新聞店など、面白怪しい物件が連続します。
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 仲良く並ぶしぶい商家、田中商店と角屋(国登録有形文化財)は、不整形の敷地に強引に建てたために微妙に歪んでいることが肉眼でもわかります。軒下の飾りが斜めについているし、左斜め前から撮影すると本来見えないはずである両家の間の隙間を視認できます。そして漁港沿いの道を歩くと、頂部の飾りに左官の匠の技を感じる男山本店(国登録有形文化財)がありました。
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 向かい側の海に臨んだ公園からは港の光景を見渡せますが、こちらには「四つのテスト」と刻まれた石碑がありました。何だこりゃ? 後学のために記しておくと「われわれがものごとを考え、言い、または為そうという場合はこれに照合してから 1真実かどうか 2みんなに公平か 3好意と友情を深めるか 4みんなのためになるかどうか」 今、インターネットで調べて見たところ、ロータリークラブ会員の行動基準でした。時々耳目にふれますが、ロータリークラブって何? スーパーニッポニカ(小学館)には「社会奉仕の理想を掲げる世界的規模のクラブ団体。1905年アメリカ、シカゴの弁護士ポール・P・ハリスと3人の友人によって組織され、会員が持回りで自分たちの事務所を会合の場所にしたことから、ロータリー(回るという意)の名がついた。…構成員は原則として1業種1人に限られ、会員の推薦によって入会できる」とありました。わかったようなわからんような… ウィキペディアで確認すると、著名会員として松下幸之助、司葉子、ウィンストン・チャーチル、マーガレット・サッチャー、トーマス・エジソン、ジョージ・ウォーカー・ブッシュの名がありました。じょおじうぉおかあぶっしゅ!? 当然、彼は除名されたのでしょうね、でないのなら単なる胡散臭い金満家倶楽部としてしか私の記憶には残りません。
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 本日の二枚は、角屋と男山本店です。角屋の左右の庇に注目。
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by sabasaba13 | 2010-10-24 09:03 | 東北 | Comments(0)
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