京都錦秋編(7):浄住寺(09.12)

 さてそれでは駅へと戻りましょう。バス停前のお宅の庭木には、かわいらしいふくら雀が何匹もとまっていました。やってきたバスに乗り込むと、十分ほどで阪急嵐山線長岡天神駅に到着です。列車に乗ること約十分で桂駅着、ここで嵐山行きに乗り換えです。ホームで列車を待っていると、巨大な雑誌・新聞用のリサイクル・ボックスが目につきました。
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 そして三分ほどで上桂駅に到着、ホームに毅然と灰皿があることに関西人の度量の広さを感じます。ここからガイドブックを頼りにめざすは浄住寺と地蔵院です。駅前の広葉樹が渋い橙色に色づいていたので、期待できそうです。
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 西方へすこし歩くと学習塾のPRが掲示してありました。「桂中学2年生 数学 70点→86点 16点UP!」 うーん、exclamation markをつけるほどのUPではないな、と半畳を入れ先へ進むと交差点がありました。信号が青になるのを待っている間、そこはかとない奇異な雰囲気を感じましたが、山ノ神が気づきました。「コンビニエンス・ストアが三つある…」 ほんとだ、交差点の角地三ヶ所で「Kマート」「セブン・イレブン」「ローソン」が鬩ぎ合っているではありませんか。ここはコンビニ業界における日本最大の激戦地と見た。残りの一角に食い込まんとする勇者よ、出でよ。
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 横断歩道を渡ると「飛び出し娘/小僧」をゲット。この娘さんとはどこかでお会いしたなあ、今確認してみると富山県高岡と福島県喜多方でした。かなり広範囲に分布しているようですね。頭部の裂傷が痛々しい小僧の方は、和歌山県道成寺と岐阜県飛騨高山飛騨古川で見かけました。
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 浄住寺への案内表示がないので、やはり人知れぬ穴場なのでしょう。町内地図を頼りに捜して見つけました。上桂駅から歩いて十五分ほどのところです。解説板によると、弘長年間(1261~64)に西大寺の叡尊を請じて創建した律宗寺院ですが、1689(元禄2)年に鉄牛禅師によって黄檗宗に改められたそうです。さあそれでは中に入りましょう、どうやらわれわれの他に訪問客はいないようです。住宅地の一角とは思えない鬱蒼とした木立の中にうずくまるように山門があり、それを抜けると散り紅葉が彩る参道、そしてごつごつとした渋い石段、そして木の間越しに本堂の屋根が垣間見えます。モミジも交えた木々の紅葉も綺麗ですが、何と言ってもこの静謐・玲瓏な趣に惚れました。それほど落葉も進んでおらず、静寂の中、紅葉狩りを堪能することができました。中でも、本堂手前右の木立の中にあるモミジの大きな古木の見事な色づきは圧巻。まるで全世界を燃え上がらせようとするかの如く、宙を真っ赤に染め上げています。
 雨に濡れて怪しく輝く散り紅葉も、それと石段とのコントラストも、はらはらと音もなく舞い落ちる落葉も、みな素晴らしい。宝石のような晩秋のひと時を心ゆくまで楽しめました。しばらくすると、タクシーの運転手さんに紹介されたのでしょう、老夫婦がやってこられましたが、結局それ以外に訪問客はありませんでした。なお拝観料もとられません。心優しい山ノ神は恐縮したのか、本堂でお賽銭(筆者注:10円)をあげ一礼をしていました。「人に教えたくない」などと狭量なことは言いません、浄住寺、穴場中の穴場、お薦めです。
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 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2010-11-25 06:32 | 京都 | Comments(0)
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