深谷編(2):(04.8)

 後述しますが深谷は煉瓦製造がさかんなところで、いきなり煉瓦作りの「うだつ」(屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁)を散見できました。ある酒屋では、二種類の江戸小紋(麻の葉+青海波)を組み合わせた見事な銅板の戸袋を発見。これには感動しましたね、匠の技と洒落たセンスが光ります。
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 二階に風が通るように、金網に浮き彫りの文字を貼り付けた看板も、記憶中枢を揺さぶります。昔はいっぱいあったなあ… 異様に多い金物屋や、花札を売っている古風なおもちゃ屋にも目を引かれました。煉瓦づくりの煙突も残されており、風情を醸し出しています。またかつて深谷は丈夫で落ち着いた色合いの瓦を生産しており、ところどころ欠けているとはいえ重厚な瓦屋根の家並みも見所。何回も書き換えてある看板は、この街がかいくぐってきた歴史の荒波を思い起こさせます。姫の湯は、まるで遺棄された731部隊の建物のよう。木造の仲町会館もなかなかしぶいですね。
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 そして奇妙奇天烈な看板・掲示物の数々。「日本で二番目にうまい自家製焼豚」というのは、まだ許せますが、「鴨には、ネギがよくにあう…太宰治」というのは何なんだあああああああ、責任者の方と直接面会して出典を聞いてみたいですね。『新釈諸国噺』にあったりして。ちなみに深谷はネギの名産地です。とどめは、商店街に並び立つアーチに書かれている「ようこそ仲町え」。ここまで堂々と言われてしまうと、もしかしたらこちらが正しいのかなと不安になります。仲町勉強会のみなさん、こちらの勉強もしてくださいね。
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by sabasaba13 | 2005-04-22 06:10 | 関東 | Comments(2)
Commented by nezumineko at 2005-04-29 19:17 x
面白そうな街ですね。
赤煉瓦建造物、廃銭湯、迷看板、私の好きなエッセンスがそろい過ぎています。是非、行ってみたいです。
Commented by sabasaba13 at 2005-04-30 16:05
 こんにちは。まだまだ面白そうな物件がありそうな、魅惑的な街でした。老婆心ながら、暑くならないうちに行かれた方がよいと思います。言葉が足りませんでしたが、姫の湯は現役です。気温43度ぐらいの日に歩き回って、姫の湯で汗を流し、腰に手をあててフルーツ牛乳を一気飲みするのも一興かもしれません。それでは。
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