言葉の花綵41

 私はあの体制が憎い。あの体制をこの地上から葬り去りたい。しかし東ドイツは存続している。ならばどうしたらいいか。交渉する。私は外交官として交渉した。これが政治だ。(西ドイツ元外務大臣ゲンシャー)

 人類は子どもに対して最善のものを与える義務を負う。(新渡戸稲造)

 死にとうない ほんまに死にとうない (仙厓)

 いつかは死んでしまう夢のために生きるなら、生きつづける理想のために死ぬほうがマシだ。(スティーブ・ピコ)

 ぱさぱさに乾いてゆく心をひとにせいにはするな
 みずから水やりを怠っておいて
   (茨木のり子 「自分の感受性くらい」より)

 変化は起こせるんだ。人間は変われるんだ。(デンゼル・ワシントン)

 乗りかかった船には、ためらわず乗ってしまえ。(ツルゲーネフ)

 希望に生きる者はタンバリンがなくとも踊る (フランスの諺)

 実験において失敗など一度たりともしなかった。「これでは電球が光らない」という発見を今までに2万回してきたのだ。(エジソン)

 スタイルなど必要ない。自分の怒りこそが、現代のスタイルの基本要素なのだ。(ピカソ)

 もし、我々が空想家で、救いがたい理想主義者だと言われるならば、できもしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう。その通りだ、と。(チェ・ゲバラ)

 私は神がどういう原理に基づいてこの世界を創造したのかを知りたい。そのほかは小さなことだ。(アインシュタイン)

 世の中には勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。(モンテーニュ)

 そう、私たちにはできる。独立国家をつくったように、あるいは民主主義システムや自由市場経済をつくったのと同じ方法で、貧困なき世界をつくることができる。(ムハマド・ユヌス)

 教師の最重要課題のひとつは、学業終了後、弟子が独りで学ぶ癖と、独りで学ぶ方法を修得せしめることである。もうひとつは、具体的なことを抽象的に思考する訓練を施すこと、即ち、出来事や事件を抽象思考に置き換える癖をつけさせることである。(丸山真男)

 わが心よりほかに頼るべき友なし
 わが魂よりほかに信ずべき朋なし
         (バーブル詩集)

 子供たちが出会う出来事一つひとつが、その後の知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性はその種子をはぐくむ土壌であり、幼少の時期はその土壌を耕すとき。(レイチェル・カーソン 「センス・オブ・ワンダー」)

 戦争とはこれほど不幸なことか。(マルクス・アウレーリウス)
by sabasaba13 | 2010-12-31 06:24 | 言葉の花綵 | Comments(3)
Commented by 出がらし紋次郎 at 2011-01-01 21:49 x
本年も宜しくお願い致します。

あっし的には生理的に差別や戦争は大嫌いですが、あっし含めて人間は、争いを好むDNAがどこかに存在しているのではないか?と思ってしまいます。
小は街の悪ガキどもの喧嘩(とんと聞かなくなりましたね最近はw)から、大は国家間の紛争そして全面戦争まで。
「戦争は景気回復の起爆剤である」と呼ばれた時代はとうに過ぎ去り、今ではひとたび戦争になれば必ず泥沼化することは、アフガン・イラクの例を待たんでも目に見えている。
 お隣の大国が横暴であっても、半島の独裁国家が好き勝手やっていても、我々日本人は、武力に訴えるわけにはいかないのです。、言うべきことはきっちり言うだけの豪胆さと、摩擦を出来るだけ回避するための、ある意味姑息とも取れるだけの外交センスがなければ、政府・官僚にはなければならないのです。
Commented by 出がらし紋次郎 at 2011-01-01 21:54 x
>ある意味姑息とも取れるだけの外交センスがなければ、政府・官僚にはなければならないのです。

正しくは、
「ある意味姑息とも取れるだけの外交センスが政府・官僚にはなければならないのです。」
でした。

マイケル・ジャクソンの”THIS IS IT”を昨年TVで見たのですが、彼は本気で地球上から貧困や環境破壊、差別をなくそうとしていたのが分ります。
しかし、いつでもそうですが、地球上から戦争や差別、環境破壊や貧困をなくすることは出来ない。
あっしにもsaba様にも、誰にも出来ない。

我々は、綺麗事の一切通じない腐敗と暴力と不条理の只中を、生きていかなければならないのです。
Commented by sabasaba13 at 2011-01-10 17:33
 こんばんは、出がらし紋次郎さん。こちらこそ宜しくお願いします。
 “綺麗事の一切通じない腐敗と暴力と不条理”、たしかに人間の歴史のなかで鳴り響く通奏低音かもしれません。ただ、そうした諸悪をすこしでも軽減しようとしてきた英知、そしてより良い世界を築こうとしてきた営為や努力もまた、歴史の一側面であると信じたいです。甘いと言われれば返す言葉もありませんが。スティーブ・ピコや、デンゼル・ワシントンや、チェ・ゲバラや、ムハマド・ユヌスの言葉を胸に刻みつつ、今年も足を引きずりながら重い足取りで一歩一歩進んでいきたいと思います。
<< 中山道編(1):前口上(10.1) 「ベートーヴェンの生涯」 >>