豊橋編(4):岡崎(10.4)

 「山ノ神ちびっ子広場」という看板を見かけ、絶対に赤福を買わなければと心に刻み、山神社を左に曲がると旧中埜家住宅が見えてきました。
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 これは見事な洋館ですね。解説板によると、中埜半六家別邸として1911(明治44)年に竣工、設計は鈴木禎次だそうです。ドイツの山荘風で、リズミカルに並ぶ三角破風、壁面を埋め尽くす木組みが素晴らしいハーフ・チンバー、ベランダを飾る繊細な木の細工、スレート屋根など、装飾に満ち溢れた優美な建物です。保存状態があまり良くないのがちょっと残念。一階がティー・ルームになっているので、素敵なお部屋で紅茶をいただき一休みしました。二階を見学することもできましたが、内部の装飾は意外と地味でしたね。
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 さてそれではJR半田駅へと戻りましょう。なおここ半田は、童話作家新美南吉が生まれ育った場所で、生家や養家、新美南吉記念館など、南吉ゆかりの施設が数多くあるそうです。ただ駅から遠いので、今回は探訪を断念しました。私は「最後の胡弓弾き」のしみじみとした味が好きですね。半田駅から武豊線で大府まで行き、東海道本線豊橋行に乗り換えて岡崎に到着。列車の待ち合わせ時間がすこしあるので駅前に出てみましたが、何の変哲もない駅前広場でした。エスカレーターのところに、ロングドレスを着た女性を描いた「衣類の捲き込み注意」という注意書きあり。へえー岡崎の方って日常的にロングドレスを着ているんだ。駅構内にあった「家康と三河武士のふるさと ようこそ岡崎へ」というポスターには、仏頂面した家康が描かれていました。歴史上重要な人物であることは論を俟たないのですが、いかんせん華がないので誘客効果は低そうです。
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 そして愛知環状鉄道高蔵寺行に乗って中岡崎に到着、半田からここまで一時間強かかりました。駅前に出ると、想定内でしたが、観光案内所も貸し自転車もコインロッカーも無し。想定外だったのは、昼食をとれる店もなかったこと。真昼間から酔っぱらった中年男性が、ガードレールやごみ箱を蹴飛ばしながら怒号しているだけです。やれやれ… 幸いなるかな、タクシーが駅前で客待ちをしています。しかたないので、タクシーで欠町・二十七曲りの碑まで行き、そこから歩いて戻ることにしましょう。またまた幸いなるかな、観光パンフレットが車内にあったのでさっそく頂戴しました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2011-06-18 06:09 | 中部 | Comments(0)
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