ポルトガル編(1):(04.8)

 去年の夏に約二週間、ポルトガルを彷徨してきました。旅行のテーマは、かつての「超大国」がいかにして上手に没落したかを見ることでした。これは、日本の未来を考える上でも欠かせないテーマだと思います。旅程は、リスボン→エヴォラ→ポルト→コインブラです。
 まずリスボン空港に着いて驚いたのが、空港内に入ってすぐ灰皿があったことです。これほど沢山の喫煙所がある空港ははじめてです。愛煙家の小生としては助かります。とにかくポルトガルは「禁煙・分煙」に対する意識は低いようです。禁煙の指定があった店は一軒だけで、壁に「ここから禁煙」と小さな矢印が書いてありました。議論が分かれるところですが、食品や排気ガスに含まれる有害な化学物質を本気で取り締まらず、手頃な「生贄の山羊」として喫煙者を追い込む昨今の行政には憤激していましたので、ちょっと快哉を叫びました。ブラアボ。喫煙率は減少しているのに、肺がん発生率は増えているという指摘もありますね。まあ引かれ者の小唄ですけれど…
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 ポルトガルの人々は一件無愛想ですが、親切です。地図を見ていると、現地の人がわざわざ近寄ってきて行く先を教えてくれたという体験を二度しました。ポルトで、バスターミナルの場所が分からず、雑談をしていた四人の警官に尋ねたところ、そこじゃないここじゃないと四人で鳩首会議をはじめ結局わからなかったという面白いことがありました。今考えてみると、警官には道を尋ねないのかもしれません。そこに住む人たちに聞けば、親切に教えてくれるのですから。
 一見無愛想でとっつきにくそうで苦虫をかみつぶしている表情なのですが、「ボン・ディア(おはよう)」と声をかけると、すぐに相好を崩してニコッと挨拶を返してくれるし、バスの運転手に乗換えを聞くと、(英語が話せないので)ポルトガル語で一生懸命教えてくれます。そうそう、街や村では中年以上の方には英語はほとんど通じませんでした。でも別に何の問題もなさそうです。英語は世界どこでも通用しなければならないと盲信している英語帝国主義者の方に是非訪れて欲しい国です。ちなみに「ありがとう」をポルトガル語では「オブリガード」と言います。つい日本語で「ありがとう」と何回か言ってしまいましたが、発音が似ているので通じたようです。

 本日の一枚は、サンタ・ジュスタのエレベーターから眺めたリスボンの街です。起伏に富んだ坂の多い美しい街です。
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by sabasaba13 | 2005-05-02 05:57 | 海外 | Comments(0)
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