言葉の花綵56

 成員の圧倒的多数が貧しく惨めであるような社会が、繁栄し幸福であるなどと言えないのは確かだ。(アダム・スミス)

 人間はどんな生活条件にも慣れてしまう、とくに周りの誰も彼もがそれを受け入れている場合には。(レフ・トルストイ 『アンナ・カレーニナ』)

 金持ちや権力者を礼賛し、そして崇敬さえしかねないこうした傾向、さらには、貧しく卑しい境遇に置かれた人びとを蔑むか、少なくとも無視してしまうこの傾向は…われわれの道徳感情を腐敗させる大きな、そして最も普遍的な原因なのである。(アダム・スミス)

 アメリカ人の国民的性格を掘り下げてゆくと、彼らはこの世のあらゆるものの価値を、ただ一つの問いに対する答のなかに捜し求めてきたことが分かる-どれくらいの金になるのか? というのがその問いだ。(アレクシ・ド・トクヴィル)

 会計士の収益検査にはもう従うまいと心に決めた途端に、われわれはこの文明を変え始めるのだ。(ジョン・メイナード・ケインズ)

 変わらずに生き残るためには、自ら変わらなければならない。(ジュゼッペ・デ・ランペドゥーサ 『山猫』)

 金銭的利害から生まれる関係や感情だけでまとまっている社会など、考えるだけで心底胸糞が悪くなる。(ジョン・スチュアート・ミル)

 自分はさて措いて他人に深く同情し、利己心はぐっと抑えて親切心を実行に移すことこそ、人間本性の全き実現である。(アダム・スミス)

 国家の骨組みというものを破壊してしまうような社会は、すぐにも個人性という粉塵へと空中分解してしまう。(エドマンド・バーク 『フランス革命についての省察』)

 故国を見出すということは、かつて自分の祖先が暮らしていた場所に住むことと、同じではない。(クシシュトフ・クウゼウスキ)

 それを理解しないことでサラリーを得ている人間に、何かを理解させるのは至難の業だ。(アプトン・シンクレア)

 我が人生の目標は、こうした大多数の人びとの生活を、もっと楽しいものにすることです。その過程で、少数の裕福な人びとの楽しさが減ることになっても、わたしは意に介しません。(ジョゼフ・チェンバレン)

 ものごとの本質上言えることだが、他国からの収入で生計を立てている国家は、自前でそれを賄っている国家と比べると、時や偶然がもたらす不測の事態に晒される度合いが限りなく大きい。(トマス・マルサス)
by sabasaba13 | 2011-08-04 06:15 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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