クロアチア編(13):オパティアへ(10.8)

 さあいよいよクロアチアです。それでは同国について一言。面積は約5万6千平方キロメートル(九州の約1.5倍)、人口は約444万人、首都はザグレブ、使用通貨はクーナ、宗教はローマ・カトリック、公用語はクロアチア語。人口の約90%がクロアチア人で(約4.5%はセルビア人)、1991年にスロヴェニアとともにユーゴスラヴィア連邦から独立しましたが、その際に、国内のセルビア人+ユーゴスラヴィア連邦軍との間で凄惨な内戦が勃発しました。これに関しては後ほど触れることになるでしょう。検問所のすぐ近くにある観光案内所兼銀行に寄って、こちらでユーロをクロアチア・クーナに両替。それほど物価は高くないので、一人一日あたり三千円が目安だという添乗員さんのアドバイスがありました。なお1クーナ≒17円でした。ホルンの意匠の黄色いポストを見かけたので、撮影。
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 そしてバスはオパティアに向けて一路南下、やがてコバルトブルーに輝くアドリア海が姿を現し、一時間強でホテルOPATIJAに無事到着です。ここオパティアは「クロアチアの貴婦人」と呼ばれるリゾート地で、ウチュカ山の南麓にあるため冬の寒気がさえぎられ温暖、おまけに風光明媚でウィーンからのアクセスもよいため、ハプスブルク朝の貴族が争って別荘を建てたそうです。その瀟洒なヴィラがホテルとして使われるようになり、多くの著名人や観光客が訪れるようになりました。オーストリア皇帝のフランツ・ヨゼフ、ドイツのヴィルヘルム二世(ビスマルクを馘首した国王)、作曲家のプッチーニやマスカーニやマーラー、作家のチェーホフやジョイス、舞踏家のイサドラ・ダンカンなどもここに滞在したとか。残念ながらオパティアでの観光はありませんが、ただでは転ばない、倒るる所に土を掴むのが、散歩の変人と山ノ神のわれとじ夫婦です。実はガイドブック『旅名人』で、マーラーのプレートと、チェーホフの胸像と、ジョイスお気に入りのホテル・インペリアルのカフェテラスがあるという情報をつかんでいます。個人旅行だったら、即、町に繰り出してそれらの物件を見つけ、ついでに夕食をとるのですが、パック旅行の大原則「統一行動・時間厳守・安寧秩序」を守らねばなりません。みなさんと夕食をとった後で、散策することにいたしましょう。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2011-09-10 06:17 | 海外 | Comments(0)
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