クロアチア編(32):ドブロヴニク(10.8)

 さてバスに乗り込み、旧市街やロクルム島やアドリア海やスルジ山の眺望を車窓から眺めていると、やがて街並みの中へ。
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 城壁に沿ってバスは走りますが、弾痕らしき傷のある建物も散見されます。
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 そして旧市街の入口、ピレ門の前に到着。バスから降りると…言語を絶する大混雑。ガイドに引き連れられた御一行が次から次へと門の中に吸い込まれていきます。現地ガイドさんと落ち合い、われわれもその流れの中に入っていきました。
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 間近に来ると、「この町を守り抜く」という断固たる意志が具現化したような城壁・城門の威容には圧倒されてしまいます。門の上部に鎮座されているのはこの町の守護聖人・聖ヴラホですね、左手には1667年の大地震が起こる前のドブロヴニクの模型を持っているそうです。聖ヴラホはキリスト教最後の弾圧期(4世紀初頭)に殉教したとされる方で、972年、ドブロヴニクの聖職者の夢に現れヴェネツィア襲撃を予言したことから守護聖人となったとのことです。
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 門をくぐると、かつて兵が常駐していたという空間があり、その先にもう一つ門がありました。あらためてその厳重な警戒態勢には驚かされます。こちらの城壁には、1991年の砲撃で被害を受けた家を示す地図がありました。
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 二つめの門を抜けると、さあそこが、「ドブロヴニクを見ずして天国を語ることなかれ」とバーナード・ショーに称えられた旧市街です。ま、「月に人間がいるかどうか知らないが、もしいるとしたら、彼らは地球を精神病院代わりに使っているんだろうな」などと呟く皮肉屋の彼のことですから、額面通りに受け取ってよいのかどうかはわかりません。百聞は一見に如かず、です。小さな広場の右手には大きなドームをのせた異な物件があり、周囲に刻まれたレリーフの管から水が滴り落ちています。これが「オノフリオの噴水」で1438年にナポリの建築士オノフリオ・デッラ・カーヴァによる設計で、やはり彼が設計した上水道から水が引かれているそうです。
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 ここから東に向けて伸びる石畳の通りがプラツァ通り、ドブロヴニクのメインストリートです。かつてローマ人居住区とスラヴ人居住区を隔てていた小さな海峡を埋め立ててつくられました。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2011-10-07 06:20 | 海外 | Comments(0)
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