クロアチア編(34):ドブロヴニク(10.8)

 フランシスコ修道院を出て、石畳が見事なプラツァ通りをルジャ広場の方へ歩いていきます。いろいろなお店やレストランが櫛比し、観光客の皆さん方が思い思いに散策されていました。プラツァ通りから肋骨のように走る狭い路地には、所狭しと椅子やテーブルが並べられていましたが、その先は急な上り坂となっています。対面の路地もしかり、ということはこの目抜き通りはV字型の谷の底になるわけですね。自由になったら、ぜひ歩いてみましょう。
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 そしてドブロヴニクの中心、ルジャ広場に到着。聖ヴラホ教会の前にあるのが騎士ローラント像です。カール大帝の甥でイスラム教徒サラセン人のイベリア半島侵略に抗して戦ったという伝承があり、中世ヨーロッパ各地では都市の自由と独立の象徴とされる方だそうです。「ローランの歌」の主人公でもありますね。そういえば、ブレーメンかハーメルンか、ドイツのどこかで彼の像を見たような気がします。この像の右腕半分の長さ(51.2cm)が「ドブロヴニクの肘」で、当時の商売取引の際に使う長さの基準となっていたそうです。もし買った物の長さがおかしいと思ったら、誰でもこの肘で長さを確かめ、不正を訴えることができたとのこと。
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 この教会の側壁で、ぷっと頬をふくらませたユニークな顔のレリーフを発見。雨樋とつながっていて雨水を口から吐き出す仕掛けになっていうようです。そしてその前にあるのがヴェネツィア風の意匠が印象的なスポンザ宮殿、かつての税関・商品検査所、後には造幣局・財務省、また文化アカデミーとしても使われました。現在はドブロヴニクの公文書館となっています。すっくと屹立するスマートな時計塔も魅力的。
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 その近くにあるのが「オノフリオの小噴水」、こちらもナポリの建築士オノフリオ・デッラ・カーヴァによって設計されたものです。その隣に僧服を着た男性の銅像がありましたが、正体は不明。ただ両手・両膝がてかてかと金色に光っているので、ここに触るとなにか御利益があると見た。膝に爆弾を抱える山ノ神は膝を、チェロが上手くなりたい小生は手を、なでさせていただきました。
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 その先にあるのが、六連アーチの柱廊がすばらしい旧総督邸。なんでもドブロヴニク総督は、貴族の中から選ばれその任期はわずか一カ月、その間は公務以外での外出は許されず、また無給の名誉職で、再選も固く禁じられていたそうです。権力者の独裁や汚職を防ぐための対策なのですね。現在の日本で同様の措置をとることは無理でしょうが、その姿勢はお手本にしたいものです。「苛政は虎よりも猛なり」(礼記)ですから。なお鳩よけの棘にもめげず、したたかに寛いでいた鳩たちがいました。
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 その前の路地を入るとグンドリッチ広場、ドライフルーツやポプリを売る出店が建ち並び、たいへんな活気と賑わいでした。このあたりには美味しいシーフード・レストランもあるそうです。まるでパウル・クレーの絵のように、配色を考えながらリズミカルに干された洗濯物もいいですね。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2011-10-13 06:18 | 海外 | Comments(0)
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