クロアチア編(42):ドブロヴニク(10.8)

 そして船はオールド・ポートに到着、なかなか楽しいクルーズでした。さてこれだけ見事な快晴に恵まれたのですから、もう一度城壁を歩いて写真を撮りたいと思うのが人情。おずおずと山ノ神に提案すると、「よろしおま」という神託がくだされました。城壁へのぼるチケット売り場に着くと、私の心の中に駐在する悪魔が囁きました。「さきほどのチケットの半券を見せれば、ロハで入れるかもしれないぜ」 駄目で元々、山ノ神にお願いして交渉してもらいましたが、あえなく却下。もう一度、チケットを購入しましたが、彼女曰く「後ろで待っていた観光客が"入れるわけないだろ"と小声で言ってた。あたし…へこんだ」 申し訳ない! 愛する女房にこんな赤っ恥をかかせるなんて万死に値します。四回ほど謝りましたが、ディスプレイを借りてもう一度謝罪します。ごめんなさい。
 というすったもんだはあったのですが、やはりもう一度のぼって正解でした。日の光を浴びて、屋根瓦のオレンジや海の青が、それはそれは鮮やかに燃え立つように輝いています。ふたたびミンチェタ要塞の天辺にのぼって写真を撮りまくりました。
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 半周ほどしたあたりで下へ降り、ピレ門をくぐりぬけて、ロヴリィエナッツ要塞へと行きましょう。途中にあった穏やかな入り江でカヌー教室が開かれていましたが、みなさん楽しそうでした。そして石段をしばらくのぼると要塞の入口に到着です。あった! その上部にガイドブックに載っていた名文句がラテン語で刻まれていました。「どんな黄金との引き換えであっても、自由を売り渡してはならない」 しかと銘肝しましょう。
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 入場は有料ですが、城壁への入場券を見せれば無料で入れます。さっそく最上階にのぼると、海に突き出たドブロヴニクを一望することができました。このアングルからの眺めも捨てがたいですね。ごつごつとした岩場の上に築かれた城壁と、その中に建ち並ぶオレンジ色の甍の波が手に取るように眺望できます。またスルジ山やその斜面に連なる家々が眺められるのも、このビュー・スポットの特色。しばし時を忘れて、ドブロヴニク旧市街、スルジ山、深い深い青色をした空と海、カヌーや泳ぐ人、行き交う船とその航跡を、飽きもせず眺める二人。
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 本日の六枚です。
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by sabasaba13 | 2011-10-22 08:02 | 海外 | Comments(0)
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