隠岐編(30):鳥取へ(10.9)

 それでは米子駅へと向かいましょう。途中にあったのが「安宅ロクロ店」、中を覗いても何を生業にしているのかよくわかりません。黒板と白漆喰のきれいな蔵がある路地もありました。
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 郵便ポストとゴミ箱でフェイス・ハンティングをして、見るべき程の事をば見つ、でも自害はしたくないので、今夜の塒がある鳥取へと向かいましょう。
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 自由席特急券を購入すると列車の到着まであと十数分、駅構内にあった本屋に入り「米子88の宝」という本を何気なく立ち読みしていると…米子駅の転車台と扇形車庫! おいちゃんは迂闊にも気づかなかったよお。さっそく駅員さんのところへすっとんでゆき、その所在を訊ねると、あるにはあるが見学はできないとのつれないお返事。ま、普通はそうだよね。ホームの端まで行って眺めても視認できません。列車を一本遅らせて、一か八かのるかそるか、外から見える場所を探すか、潔く撤退するか。ハックルベリー・フィンのように"息をこらすやうにして、一分間じつと考へた。それからかう心の中で言ふ"。やーめた。偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず、あまり無理をするのはやめましょう。(お腹もへったし) 予定通り17:10発の鳥取行き特急スーパーおきに乗り込みました。しばらくすると、左手にさきほど見た旧日野橋の優美な姿が車窓を流れていきました。
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 そして一時間ほどで鳥取駅に到着。駅前に砂丘を乗せたご当地ポストがあるのかなと期待したのですが、これはありませんでした。予約を入れておいた駅近くのホテルでチェックインをし、荷物を置いてさあディナーを食べにいきましょう。お目当ては、ガイドブックで唾をつけておいた鳥取ご当地B級グルメ「ホルモンそば」が食べられる「まつや」です。鳥取駅から二十分弱歩き、店に入ると超満員。幸いカウンター席が一つ空いていたのでそこにおさまりました。いやはやたいへんな人気店のようですね。ひっきりなしにテイクアウトの注文をする電話がかかってきて、店主もてんてこ舞いの模様です。とうとう女将に「電話、出んでええ!」と叫ぶ始末です。そしておでん(がんもどき・豆腐・卵)とホルモンそばがしずしずとご来臨。旨味のあるホルモンと辛目のタレと腰のある太麺のコラボレーションが素晴らしい、一瀉千里にたいらげてしまいました。これで1020円とは安い、かなり騒がしい店でしたが大満足でした。駅ビルの土産屋で地酒を購入し、部屋に戻り、シャワーを浴びて、一献傾け、眠りにつきました。明日はいよいよ最終日です。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-01-10 06:18 | 山陰 | Comments(0)
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