隠岐編(31):横尾の棚田(10.9)

 朝六時にモーニングコールの音で叩き起こされ、カーテンを開けるとどんよりとした曇天です。天気予報によると、午後からは雨、迅速に行動することにしましょう。本日の予定は、横尾の棚田を見て、智頭を散策して、その付近にある板井原集落を彷徨して、舂米の棚田を拝見して、若桜駅の転車台を見学して、若桜の町を徘徊して、鳥取空港から帰郷、という予定です。やれやれ、こんなパッツンパッツンにタイトな旅程を誰が組んだのでしょうね。(お前だ) 泣きごとを言ってもはじまらない、潔く行動を開始しましょう。
 まずは6:52鳥取駅発、山陰本線浜坂行きに乗って岩美へと向かいます。鳥取駅前には大黒さまと因幡の白兎の銅像があり、その前のプレートには「日本のふるさとメロディーの箱」と記してあり、「ふるさと」の作曲者岡野貞一が鳥取市出身、「大こくさま」の作詞者田村虎蔵が岩美町出身であると紹介されています。なお余談ですが、「ふるさと」の作詞者である高野辰之を描いた、「唱歌誕生 ふるさとを創った男」(猪瀬直樹 文春文庫)はたいへんおもしろうございました。(残念ながら廃刊) この岡野+高野コンビがつくった唱歌は名作ぞろいですね。私が一番好きなのが「朧月夜」、これを国歌にしてくれたら喜んで歌うのですけれどね。
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 そして列車に乗り込み、7:16に岩美駅に到着、鳥取へ戻る列車は8:23なので、一時間強ほどふらつけます。と言ってもタクシーで行くしかないのですが、幸い駅前に一台客待ちをしていました。さっそく乗り込んで、横尾の棚田へ連れていってもらいました。二十分ほど走ると到着、残念ながら稲を刈りとったあとでやや索漠としていましたが、なだらかな斜面を見事に埋めつくす棚田にご対面です。運転手さんにはしばらく待っていてもらって、写真を撮りまくり。そして紫煙をくゆらしながら棚田を見下ろし、先人の労苦に思いを馳せました。"人無遠慮難成大業"、地域と子孫の未来を真摯に考えた結果が、この大業なのですね。核(原子力)発電所建設に血眼になっている方々とは対極をなす行為です。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-01-14 06:20 | 山陰 | Comments(0)
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