隠岐編(33):板井原集落(10.9)

 そして入線した列車に乗り込み、山陰本線で鳥取へ戻ります。途中の岩駅近くでグリーンモンスターをゲット。
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 鳥取駅で8:53発の因美線特急スーパーはくとに乗り換え、9:19に智頭(ちず)駅に到着、幸い駅前に立派な観光案内所があったのでこちらで情報を入手しましょう。
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 お目当ては智頭宿の古い町並みと、山村の原風景が残るという板井原集落です。係りの方に相談をし、タクシーを配車してもらい、小学校建築の逸品があるという富沢集落に寄ってもらい、智頭駅かから車で十五分ほどかかる板井原集落に行って散策、そして智頭宿の中心部で下ろしてもらうことにしました。なお今回は利用しませんでしたが、こちらで自転車を借りることもできます。電話で配車してもらったタクシーに乗り込み、まずは十分ほど走ると富沢集落に到着です。そして山の懐に抱かれるように佇む木造二階建ての富沢小学校に連れていってもらいました。開放的な大きな窓が横長の校舎によくマッチしています。いいなあ、この学び舎で過ごした日々はきっと一生忘れないだろうなあ。なお校庭には「とぎすませ何が差別か見ぬく心」という標語を記した木柱がありました。なかなか志の高い標語ですね。
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 そして板井原集落へと向かいます。途中から山道となって路幅も狭くなり、対向車が来たらすれ違えないのではと心配になります。十五分ほどで集落の入口に到着、タクシーにはここで待っていてもらって徒歩で散策をすることにしました。ここ板井原集落は平家落人の隠れ里として伝えられ、伝統的建造物群保存地区に指定されている、希少な山村集落とのことです。生業は稲作と焼畑、炭焼き、養蚕、杉樽材の産出で、自動車が通らないために、周囲の自然環境と一体となった景観がよく保存されているそうです。車を降りてすぐ目の前にあるのが、登録有形文化財に指定されている板井原公民館で、もともとは昭和前期に分校として建てられたそうです。集落内を貫く道は六尺道、幅員2mもなく車が通らないため昔の地割りがそのまま残っています。
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 さすがに茅葺屋根はほとんど残っていませんが、土壁の土蔵や家屋など昔日の雰囲気を色濃く残す家並みです。ただ廃墟らしき住居や、手入れがされておらず崩れかかったお宅などが散見され、歩いていていたたまれなくなってきました。そうとう過疎化が進んでいるようですが、もうこの地で暮らしていく術はないのでしょうか。いくら伝統的建造物を保存しても(本気に取り組んでいるようには見えませんが)、そこで暮らす人間がいなければ、単なる形骸です。良いアイデアがあればよいのですが、思いもつきません。今も、各地で、こうした古い集落が朽ち果てつつあるのかと思うと暗澹たる気持ちになってきます。道端の水路で野菜を洗っている老婦人に挨拶をして、板井原集落を後にしました。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2012-01-16 06:22 | 山陰 | Comments(0)
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