札幌・定山渓編(14):清華亭(10.10)

 そして定山渓温泉に到着、ホテルに預かってもらっていた荷物を受け取り、路線バスで札幌に向かいます。着いたのが午後一時、午後五時ごろの札幌駅発列車に乗れば余裕の吉山君で飛行機の搭乗時刻に間に合います。四時間ほどあるので、札幌における未踏の地をめぐることにしましょう。予定としては、清華亭、北海道大学農学部附属植物園、北海道立三岸好太郎美術館、ブラック・スライド・マントラですね。その前に腹ごしらえ、札幌ご当地B級グルメ「スープカレー」をいただくことにしましょう。駅構内の観光案内所で、スープカレーの美味しいお店が駅近くにあるかと訊ねると、「hiri hiri 2号」を紹介してくれました。歩いて数分、ガード下にあるお店に到着、店の前に顔はめ看板があったのは嬉しいサプライズ。
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 さっそく入店して、スープカレーを一つ注文、二人で分けていただきました。大きく切った野菜がごろんごろんと入った、スパイシーな一品、なかなかおいしゅうございました。なおウィキペディアによると、2002年ごろから札幌でブームとなったそうで、その特徴は大ぶりの具を入れたスープ状のカレーです。スープカレー店の多くの店主が「大きな影響を受けた店」として名前を挙げているのが「アジャンタ薬膳カリィ店」で、店主の辰尻宗男氏は薬売りの行商で知られる富山県の生まれで、1971年に喫茶店を開店、家に伝わっていた漢方の薬膳スープと、インドのスパイス料理を融合した「薬膳カリィ」を考案し、一日20食限定で出したところ、口コミで評判となったとのことです。どうやらこれが札幌スープカレーの嚆矢のようですね。私も山ノ神も蕎麦屋の溶岩流のようなカレーを好みますが、これはこれで秀逸な味でした。
 外へ出ると小雨が降りはじめています。まずは駅から歩いて数分のところにある清華亭へ。雨に煙る中、和洋折衷の落ち着いた雰囲気の建物が佇んでいました。1880(明治13)年に、開拓使の貴賓接待所として建てられた、翌年には明治天皇が札幌に行幸の際に休憩したとのことです。設計・監督は、開拓使工業局が担当。その後民間に払い下げられ、会合場所・料亭・貸家として使われました。昭和の初めに明治天皇ゆかりの地を聖蹟(聖跡)として崇拝する運動が現れると、住宅利用が批判され、1933(昭和8)年に「明治天皇札幌御小休所」として国の史蹟に指定されたそうです。この明治天皇聖蹟というのは興味深いですね、金融恐慌・昭和恐慌といった経済的危機の中で、明治天皇を核としてナショナル・アイデンティティを強固にするための社会的・政治的動きがあったのでしょうか。気になるので頭にインプットしておきましょう。入口上部にある星は、開拓使の徽章である北辰星ですね。サッポロビールのマークもここからきているわけだ。中に入ると(無料)、洋室と和室を組み合わせた和洋折衷のしつらえ。シャンデリアの台座には鏝絵がほどこされていました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-02-07 06:20 | 北海道 | Comments(0)
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