青森錦秋編(11):十和田湖(10.10)

 朝、六時前に爽快に目覚めてしまいました。これ幸いと、自転車を借りて休屋のあたりを散策することにしました。朝靄に包まれた十和田湖もなかなかいいものですね。湖沿いの遊歩道をすこし走ると、高村光太郎作の「乙女の像」に到着です。紅葉をバックに写真を撮影し、十和田神社の前を通って宿へ戻る途中に石川啄木の歌碑がありました。なんでも、1901(明治34)年、彼が中学四年生の時に学友と十和田に遊び、毛馬内の錦木塚の悲恋伝説を取材した際につくった歌が刻まれていました。「夕雲に丹摺はあせぬ 湖ちかき草舎くさはら人しづかなり」
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 そして宿に着くと、なんと、パン・サラダ・珈琲という軽食が用意されていました。これは嬉しいサプライズ、ご主人にお礼を言いさっそくいただきました。廊下にあった黒板に、英語や(たぶん)アラビア語で、宿への感謝の言葉が書かれていたので、けっこう外国人ツーリストの利用が多いようですね。食堂に、動物の足跡の幅を測っている様子を写した不思議な写真が貼ってあったので、ご主人に訊ねると、熊の足跡だそうです。十和田湖に熊! なんでもご主人が十和田湖畔で熊が小鹿を襲うのを目撃、その後警察が現場検証した写真だそうです。異常気象による食物不足のためか、人間のさまざまな開発によって熊の生存圏が脅かされたためか、熊にとっても人間にとっても何と生き辛い世であることよ。
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 さあチェックアウトをすませて出発しましょう。そうそう、忘れてはいけない。薬研渓流のようにどこかで粋な露天風呂に出会えるかもしれない。部屋にあるタオルを拝借していきましょう。まずは子ノ口までバスで行って奥入瀬を遊歩します。休屋のバス停に着くと、朝靄も消えかかり青空が見えてきました。バスの発車時刻は8:00、あと十数分あるのでちょいと十和田湖を見に湖畔まで出てみました。おお美しい! 紅葉の木々や山なみや青空や朝靄を、鏡のような湖水が見事に映しています。ええもんみせてもろた。
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 そしてバスに乗って子ノ口に到着。さあいよいよ奥入瀬の散策です。できれば焼山まで歩きたかったのですが、距離にして約14km、時間にして四時間半ほどかかるとのこと。また石ヶ戸から焼山まではさほど見どころがないそうなので、以後の旅程を考えて、石ヶ戸まで歩いてそこからバスに乗ることにしました。それでも距離にして約9km、時間にして三時間半ほどかかりそうです。11:10石ヶ戸発のバスに間に合わせるためには、少々強行軍を覚悟しないといけません。また石ヶ戸から十和田湖に向かって歩いた方が眺めが良いらしいのですが、今回は時間の関係で断念しました。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-02-23 06:18 | 東北 | Comments(0)
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