言葉の花綵67

 これらの悪の天才は、把握不可能の圏(ゾーン)を作る能力にある。(ソール・ベロウ)

 白馬に乗った王子様を待つのはおやめなさい。自分で自分を救うのよ。私たちが待っていたのは、ほかでもない、自分自身なのです。(ベラ・アブザク)

 わが国民は、呼吸よりも運転を選ぶことだろう。(メキシコ・シティ行政局局長アレハンドロ・エンシーナス)

 真実を探し求める権利には、当然、義務も含まれる。(アルバート・アインシュタイン)

 ぼくは二十歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。
 一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人の仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ。
 ぼくらの世界は何に似ているだろうか。(『アデン・アラビア』 ポール・ニザン)

 オレはジャガイモを見つけた。まだ泥がいっぱいついていて、すごく丁寧に泥を落とさなければならない。でも泥を落としたときには、みんなの大事な食べ物になる。(レナード・バーンスタインの佐渡裕評)

 臆病者は死ぬ前に何度も死ぬ。勇者はただの一度しか死を味わうことはない。(『ジュリアス・シーザー』 シェイクスピア)

 ぼくはだめだ。自分がどの程度の人間かはよくわかっている。それなりの経験は積んできたからね。打率が二割三分くらいで、それ以上は打てないことを承知している野球の選手、それがぼくさ。(『武器よさらば』 ヘミングウェイ)

 されど背後に絶えず聞く
 翼ある時の戦車の、急ぎ近寄るを (マーヴェル)

 ぼくとしては、オーストリア軍が勝っている限り、彼らは戦闘を止めたりはしないだろう、という気がするだけです。人がキリスト教徒になるのは敗北しているときだけですよ。(『武器よさらば』 ヘミングウェイ)

 サンドイッチが届いた。ぼくは三切れ食べて、マティーニをもう二杯飲んだ。これほどクールですきっとしたものを味わうのは初めてだった。なんとなく、自分が洗練された人間になったような気がする。(『武器よさらば』 ヘミングウェイ)

 歳をとったからといって、人は聡明になることはない。ただ注意深くなるだけでね。(『武器よさらば』 ヘミングウェイ)

 良質なウィスキーは実に楽しい。人生の喜ばしいものの一つだ。(『武器よさらば』 ヘミングウェイ)
by sabasaba13 | 2012-02-29 06:15 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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