そして右手にある1号路から登攀を開始。
二十分ほど歩くと、金毘羅神社のある金毘羅台に着きました。ここからは都心を一望できます。
さらに十分ほど歩くとエコーリフトの山上駅、そしてケーブルカーの高尾山駅に到着。
その先にはサル園・野草園がありました。まだ開園時間にはなっていないのですが、入口から覗きこむと、カールおじさんと動物たちの
顔はめ看板が見えました。係の方に、写真を撮るためにちょっとだけ入れてもらえないかとお願いしましたが、体よく断られました。仕方がないので、ズームで撮影。
その先にあったのが「たこ杉」、解説によると参道開削の時、盤根が邪魔なので伐採しようとしたら一夜にして根っこが蛸の足のように後方に曲折したそうです。
そして浄心門をくぐると、急な石段の男坂と緩やかな坂道の女坂があります。
前者を上って杉並木の参道を歩いていくと薬王院に着きました。実はここまで鮮やかな紅葉にはお目にかかれませんでした。こちらでの邂逅に期待したのですが、残念ながら山門の脇にある一本だけ。
そして薬王院の裏へ抜けて登山道を上っていくと、登山帽を意匠したかわいい
トイレ男女表示がありました。
ここから数分歩くと、標高599mの高尾山山頂に到着です。とはいっても、お土産屋が林立する何の変哲もない広場、たくさんの方々がそこかしこでお弁当を広げていました。
さらに歩くと、おおっ、雪をいただいた
富嶽が遠望できました。ここから陣馬山の方へすこし歩くと「もみじ台」という紅葉の名所がありますが…うーん、ところどころに色づいたカエデが点在するだけでした。まだ時期的に早いのか、猛暑の影響なのか、紅葉に関しては期待外れでした。
さてそれではすごすごと尻尾を巻いて退散することにしましょう。山頂から稲荷山コースを下りていくと、おお凄い、下のほうから、山ガール、山ボーイ、山おじさん、山おばさん、山小僧たちが陸続とやってきます。おまけに道幅は狭く、砂利が多いため滑りやすいので、歩きづらいこと歩きづらいこと。
人混みをすりぬけ、足元に気をつけながら三十数分歩くと、都心を一望できる稲荷山展望台に到着ですが、ここも芋洗い状態。
辟易して脱出、旭稲荷を通り過ぎて長い階段を下りると清滝駅に着きました。時刻は午前十一時半、駅前にはすでに長蛇の列ができていました。やれやれ、朝早く来て正解でした。
飯島屋で天とろろそばをいただき、京王高尾山口駅へ。なおすぐ近くには「トリックアート美術館」というキッチュな美術館がありましたが、中途半端な胡散臭さなので見学は省略。いっそのこと秘宝館ぐらい俗臭がぷんぷん漂っていれば食指も動くのですが。
というわけで、お手軽に山歩きを楽しめるコースとしてはお薦めですが、紅葉に関しては期待外れでした。そして尋常な混み方ではないので、朝早く行かれた方がよいと思います。
本日の二枚です。