それでは大田黒公園へと向かいましょう。途中にワニをデザインした愛くるしい「
交通安全足型」がありました。石井桃子記念「かつら文庫」の前を通り過ぎ、すこし歩くと公園に到着です。
いきなり真っ黄色に色づいたイチョウ並木がお出迎え。飛び石を踏んで進み桧皮葺の渋い門をくぐると、池と遊歩道がある美しい池泉回遊式庭園がありました。
紅葉の盛りにはすこし早かったのですが、何本かのカエデは綺麗に色づき眼を楽しませてくれます。池、石橋、庭石なども景観を彩り、落ち着いた雰囲気をかもしだしていました。いいですねえここは、都内の紅葉の名所としてお薦めです。なおこちらは音楽評論家・大田黒元雄氏の屋敷跡地につくられた公園とのことです。寡聞にして知らなかったのですが、ドビュッシーやストラヴィンスキーを初めて日本に紹介し、同時代の欧米音楽の普及に努めた方だそうです。広々とした芝生の奥に、彼が住んでいた洋館が記念館として保存されていました。なお入園無料というのも嬉しいですね。
そして地図を頼りに、お屋敷が建ち並ぶ一帯をすこし歩いていくと、角川庭園・幻戯山房すぎなみ詩歌館に到着。ここは、角川書店の創立者である角川源義氏の旧邸宅を公開したもので、なかなか立派な和風の近代数寄屋造りです。茶室と句会などを催すための詩歌室があり、貸室として利用できるようになっています。
本日の三枚です。