京都・奈良錦秋編(1):前口上(10.12)

 ♪あの人の姿懐かしい黄昏の河原町、恋は恋は弱い女をどうして泣かせるの。苦しめないでああ責めないで、別れのつらさ知りながら。あの人の言葉想い出す、夕焼けの高瀬川♪と思わず『京都慕情』をワンコーラス唄ってしまいましたが、2010年も恒例、糟糠の妻とともに京都の錦秋を堪能しに行きました。今回はすこし趣向を変えて、一日目には奈良の紅葉狩りです。以前から見たかった談山神社・室生寺・長谷寺の紅葉を愛でましょう。宿はいつもの琵琶湖ホテル(大津)をおさえ、二日目は石清水近辺の紅葉隠れ名所を徘徊し、西芳寺(苔寺)を見て、重森三玲のお庭を見に松尾大社へ。うーむ、われながらパルフェット…と一人悦に入っていたら、好事魔多し、月に叢雲花に風、ハナニアラシノタトエモアルゾサヨナラダケガジンセイダ、何と出発の二日前に日本列島に晩秋の嵐が吹き荒れました。何でも十二月観測史上最大級の輩だとか。おそらく京の紅葉もあらかた散ってしまったでしょう、なんてついていないんだ。フランク・シナトラ歌う♪EVERYTHING HAPPENS TO ME♪を聴きながらウィスキーをあおり己を慰めてしまいました。ゴルフの時はいつも雨、パーティーを開くと必ず隣人に文句を言われ、カードゲームでエースを出すと相手は必ず切り札、おまけに恋人から来た別れの手紙は料金不足… ま、この方に比べればまだましか。日々の言行を神様はちゃんと見ていらっしゃるのだと諦めましょう。持参した本は『「分かち合い」の経済学』(神野直彦 岩波新書1239)と『〈新〉植民地主義論 グローバル化時代の植民地主義を問う』(西川長夫 平凡社)です。

 2010年12月3日、仕事を早めに切り上げて東京駅へ。山ノ神とは新幹線車内で待ち合わせです。発車まで一時間ほどありますので、ひさしぶりに二重橋を見にいきますか。♪窓は夜露に濡れて♪と口ずさみながら改修中の東京駅を見上げ、日比谷通り、そして内堀通りを渡って♪もーしもしベンチで囁くお二人さん♪と口笛を吹きながら皇居外苑をふと見ると、「苑内では環境大臣の許可なく物品販売・写真撮影等の営業行為を禁止します」という居丈高な看板がありました。そうか、皇居外苑は宮内庁ではなく環境省の管轄なのか。♪海ゆーかばー♪と呟きながら二重橋をめざしてしばらく松の生い茂る広々寒々とした外苑を歩いていきます。市民や観光客の姿もまばらで、松籟が寂寥感をいや増します。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-04-10 06:19 | 京都 | Comments(0)
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