京都・奈良錦秋編(7):室生寺(10.12)

 そして11:12発のバスに乗り、車窓からの眺めを楽しみながら再び桜井駅へと向かいます。このあたりのはさがけは棒を中心に円筒形に稲を積み重ねたもの、クロード・モネの絵を思い出してしまいました。
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 三十分ほどで近鉄桜井駅に到着、山ノ神がトイレに行っている間に駅前をぶらつくと「芸能創生の地」という大きなモニュメントがありました。近くにあった観光地図によると、推古朝に、厩戸皇子が百済の味摩之(みまし)をして、近くの土舞台で伎楽舞を学ばせたことが日本芸能のはじまりとされているそうです。
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 そして近鉄大阪線急行に乗って十六分、室生口大野に到着です。室生寺行きのバスは本数が少なく三十分ほど待たなければなりません。幸いタクシーが客待ちをしていたので、近くにいた単身の女性旅行者二人を誘って、四人で乗り込みました。途中、車窓から大野寺の磨崖仏を遠望できるよと、運転手さんが教えてくれました。
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 そして十分ほどで女人高野・室生寺に着きました。料金を四人でダッチ・アカウントにしてお別れ、さあ境内に入りましょう。おっとその前に室生寺の紹介を、スーパーニッポニカ(小学館)から抜粋して引用します。"真言宗室生寺派の大本山。本尊は如意輪観音。681年に天武天皇の勅願で役小角が開創したと伝える。天長年間(824~834)空海によって諸堂塔が再興され、江戸時代に将軍徳川綱吉の帰依があり、護国院の隆光が再興した。古来、女性の参拝が許されたので、女人高野とよばれて親しまれてきた"ということです。つけくわえれば、急峻な山腹にあるために、地形にあわせて伽藍が自由に配置されていることですね。当時、密教におけるマジカル・パワーを強化するために列島の神々の力をも取り込もうとする動き(神仏習合)、および山中で修行してマジカル・パワーを得ようとする修験道が登場したことがあいまって、あえて山腹に建立したのだと推測します。お目当ては、1998(平成10)年の台風7号の際に杉の巨木が倒れかかり大破しましたが2000(平成12)年に修復が完成した、清楚で優美な五重塔です。室生川の清流を渡り、川に沿って参道を歩いていきますが、うーんやはり紅葉はちらほらあるだけでした。
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 入山料を支払って石段を上るとそこが金堂、幸い特別拝観期間(別料金!)ということで内部に入ることができました。諸仏を拝見して、また石段を上ると本堂、そしてその左手にある石段の上に佇んでいるのが五重塔です。大破する前に一度お目にかかりましたが、修復された姿ははじめてです。下から見上げるという構図が新鮮ですね、軒の出が深い檜皮葺の五つの屋根がリズミカルに重なる姿が印象的です。これを見られただけでも来た甲斐があったというもの。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2012-04-17 06:23 | 京都 | Comments(0)
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