グリンデルワルト編(9):シュピーツ(10.12)

 早朝に目覚めてカーテンを開けベランダに出ると、空は厚い雲に覆われ、アイガーには朝靄がかかっています。念のため、テレビをつけて天気予報を見ると…ヨーロッパおよびスイス全土にお天気マークがおおざっぱに表示されているだけ、これではよくわかりません。
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 朝食を食べて部屋に戻ると、靄のためアイガーは全く見えなくなっていました。こりゃあスキーをしても楽しくありません、やはりバーゼルに行くことにしましょう。グリンデルワルト駅で切符を購入し、バーゼルまでの旅程をプリントアウトしてもらって8:49発の列車に乗り込み、まずはインターラーケン・オスト駅へ。寒々とした銀世界の中を列車は疾走していきます。車窓から屋根のついている橋が見えました。古い発電所もありましたが、ユングフラウ鉄道を動かすために造られたものかもしれません。
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 そしてオスト駅でシュピーツ行きの列車に乗り換えです。自転車マークのついている車両があるのを見ると、嗚呼欧羅巴に来たのだなあと実感します。
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 やがて右側の車窓からは大きな細長い湖がしばらく見え続けますが、これがトゥーン湖。この湖とブリエンツ湖の間にあるのでインターラーケン(湖の間)という地名がついたのですね。
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 三十分ほどでシュピーツに到着、ここでまた乗り換えですが少々時間がありますので、駅の外に出てみましょう。ガイドブックによると、トゥーン湖畔にありブドウ畑がひろがるきれいな街だそうですが、散策するほどの時間はありません。それでも駅前からは湖や山なみ、そして教会の尖塔がある街並みを展望することができました。駅舎もなかなか洒落たものですね。
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 そしてホームに戻ると、次の列車は十七分遅れているとのアナウンスがありました。タイムテーブルに正確なスイス鉄道にしては珍しいですね。しようがないので跨線橋から鉄路を行き交う列車や靄につつまれたアルプスの山なみを眺めていました。駅の近くには「ミグロ」がありましたが、たぶんこれから幾度かお世話になるでしょう。ホームのすぐ脇にバス停があるというのも便利ですね。
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 入線してきた列車に乗り込むとけっこう混んでいましたが、席を確保することはできました。トゥーン、ベルンを走り過ぎ、列車は一路バーゼルに向います。車内ではイタリアの若者たちが傍若無人な大騒ぎ、でも老夫婦に席を譲ったので許しましょう。なにやら茶色いものが通路を横切ったので驚いて振り返ると、大きな犬を連れた方でした。そして十二時すこし前にバーゼル駅に到着、グリンデルワルトから三時間強かかりました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-05-17 06:20 | 海外 | Comments(0)
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