グリンデルワルト編(17):ヴェンゲンへ(10.12)

 まずは足慣らし、青(easy)22番のコースを、右手にアイガーを眺めながら滑降。"ARVEN"という四人乗りリフトに乗り、同じコースをもう一本。次は"EIGERNORDWAND(アイガー北壁)"というフード付き四人乗りリフトに乗りました。ここから滑る青の25番はアイガー北壁のほぼ真下のコースです。時々止まっては、写真を撮影。そして"ARVEN"に乗ってふたたびクライネ・シャイデックへ。この頃になるとやっと陽が当たりはじめ、光り輝く白銀の世界が現出してきました。登山列車も気持ちよさそうにのてのてと山を上っていきます。
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 さて、これからヴェンゲンまでのロングコースを滑りましょう。以前に滑った事があるのですが、なだらかで眺めが良い、ちょっとしたハイキング気分で楽しめるコースだったと記憶しています。おっ橇をずるずるとひっぱるお二人さんも同じ方へ行くようです。Here we go ! コースは青の36番、左手には雄大なお姿のアイガーとメンヒを眺められ、右手には線路が走り時々列車が行き交います。途中で、幾重にも貼りめぐらせたネットがあり、櫓が組まれていたので、どりゃどりゃと近づいてみると、近々開催されるワールドカップ滑降の準備でした。嗚呼、本番とは言いません、公開練習でもいいから、一度プロの滑りを間近で見てみたいものです。ま、無理でしょうが(伏線)。
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 そしてコースは広くなり、ほとんど人のいないなだらかな雪原を、雄大な眺望を満喫しながら、極楽蜻蛉に滑ればこの世は天国さっ。
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 やがて林間コースとなり、そこを抜けるとヴェンゲンの街並みを見渡せるところに出ました。
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 おっインストラクターに率いられたちびっ子たちが、つーいと目の前を滑っていきます。そしてヴェンゲンに到着、ラウターの谷とメンリッヒェンの山にはさまれた狭い平場にある、人口1000人ほどのとても静かなリゾート地です。町から外へ通じる道路はなく、ラウターブルンネンあるいはクライネ・シャイデックから列車で行くしかありせん。よって通りを走るのは電気自動車と馬車だけ、何とも落着いた長閑な雰囲気の町です。そうそう先日読んだヘミングウェイの『武器よさらば』(新潮文庫)でも言及されていました。
 「ウィンター・スポーツがお望みなら」彼は言った。「ヴェンゲンにいくべきですよ。わたしの父が、そこで上等なホテルを経営しています。年中無休でしてね」(p.462)
 ここからロープウェーでメンリッヒェンへと上ります。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2012-05-30 06:23 | 海外 | Comments(0)
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