グリンデルワルト編(40):帰郷(10.12)

 ほぼ定刻通り飛行機は離陸、さっそくビールとワインで乾杯し、しばらくすると夕食のご来臨です。鴨の燻製、洋梨とセロリのサラダ、サーモンのディル風味マリネ、牛フィレ肉のハーブクラスト包み、ほうれん草のタリアテッレ・パスタ、厳選スイスチーズ、デザートはクランチー・チョコレートムース、もってけ泥棒。舌鼓を乱打しながら完食、ああ美味しかった。往路と同様、映画のメニューも、「スピード」「億万長者と結婚する方法」「はなみずき」「オーケストラ!」と充実したものでした。しかし時差ぼけを解消するため、映画を見ずに眠ることにしましょう。シートをほぼフラットにして横たわると、いつの間にか意識は飛んでいました。
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 爽快に目覚めて窓の覆いをすこし明けると、雲海から朝日がのぼるところでした。美味しい朝食をいただき、しばらくすると下界に九十九里浜、利根川、銚子が見えてきました。
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 そして成田空港に無事着陸。入国審査の際に、外国人が指紋と顔写真をとられているのを見ると、ああ日本に戻って来たのだなあと実感します。"重箱のように/狭っくるしいこの日本。すみからすみまでみみっちく/俺達は数えあげられているのだ。"(金子光晴 『富士』) テロリストの入国を食い止めるための措置なのでしょうが、誰かが「テロは弱者の戦争、戦争は強者のテロ」と言っていました。ワールド・ワイドに悪辣な弱い者いじめをして、その恨みを買っている国に成り下がったということなのでしょうね、どこかの国のように。ターンテーブルで荷物を受け取ると、グリンデルワルト駅でおじさんが結んでくれたやわい紐は、ほどけずにまきついていました。山ノ神が電話をかけにいったので、一服しようと喫煙室をさがすと、建物の外の一角にガラス張りの狭苦しい小部屋が設けられていました。やれやれ、本当に日本に帰ってきてしまったのだなあという思いを新たにしました。京成スカイライナーを待ちながら、ふたたび楽しい旅をするために、気合を入れて働こうと、何度目かの誓いをたてるわれわれ二人でした。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-07-01 08:45 | 海外 | Comments(0)
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