瀬戸内編(8):道後温泉本館(11.3)

 そして道後温泉本館に到着、夜は夜でまた風情があります。観光客でたいへんな賑わいなのですが、はたして入浴できるのでしょうか。幸い入浴券売り場には行列はできておらず、すぐに購入できるようですが…その料金体系の複雑なこと。霊の湯3階個室が1,500円、2階席が1,200円、神の湯2階が800円、階下が400円、又新殿観覧料が250円、椿の湯 が360円。もう何が何だかわかりません。まあいいや、のんびりと寛ぎたいので霊の湯3階個室を選択しました。二階へ上がると大広間、みなさん思い思いに風呂上りの余情を楽しんでおられます。急な階段を上がると、狭い廊下の両側に個室が並んでいました。その一室に案内され、中に入ると四畳半の和室で、障子を開けると夜の帳が下りた町を眺めることができます。さてそれではひとっ風呂あびにいきますか。
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 浴衣に着替えて霊の湯へ、思ったより小さな石造りの湯船ですが、高級感にあふれています。しかし猫に小判、豚に真珠、散歩の変人に温泉、自他共に認める"烏の行水"の私、十分ほど浸かってもう満足。建物内をぶらぶらと見物しながら部屋に戻ってしまいました。そして障子をあけ夜風にあたりながら、座布団を枕にごろ寝。ああ気持いい…zzzzzzzzzz 気がつくと三十分ほど寝入ったようですが、山ノ神はまだ戻っていません。まあこれは想定内、煮魚を食べるときの手際と超弩級の長風呂にはいつも感心しています。またごろん。40分経過…50分経過…もしや溺死でもしたのではと不安になった頃、喜色満面で戻ってきました。そして設置されているボタンを押すと、仲居さんがお茶と坊っちゃん団子をもってきてくれました。
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 そして夏目漱石に関する資料が展示されている「坊っちゃんの間」、皇室専用の湯殿「又新殿(ゆうしんでん)」を見物して外へ。みかんソフトクリームを買って二人でなめながら商店街を歩いていると、いかにも猫らしいが暇そうに寛いでいます。
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 写真を撮っていると、どこかの店主さんが近づいてきてこの野良猫の来歴をいろいろと説明してくれました。さて小腹がへりましたが、鯛めしを食べる予定だったお店はもう閉店。仕方がないので路面電車で駅に戻り、売店で地酒と宇和島名産「じゃこちくわ」を購入。ホテルの部屋に戻って、テレビで福島第一原発の状況を確認しながらちくわをかじり一献傾けました。明日は錦帯橋を見て、尾道へ向かいます。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-07-16 08:13 | 四国 | Comments(0)
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