瀬戸内編(11):五橋湯(11.3)

 それでは下山しましょう。駅へ行く途中に「転落注意」という、ユニークなイラストが描かれた看板を見かけました。その近くには「檜皮の採取について」という看板。檜皮の供給と原皮師(もとかわし)の研修のために、ここの国有林を提供しているそうです。へえー、檜皮を採取する人を原皮師と言うんだ、知りませんでした。その数は減少しており、檜皮葺建造物の維持が危惧されているそうです。
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 そしてロープウェー駅のとなりには、毎度おなじみのからくり時計。オルゴール館・秘宝館とならび、観光地でよく見かける定番の物件ですね、理由はよくわかりませんが。ずるずるとやってきたロープウェーに乗り込んで下山。菜の花と錦帯橋を撮影し、橋を渡って城下町のあたりをぶらつくことにしました。
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 観光地として売り込むのははなからあきらめているためか、観光地図はありません。錦帯橋ガイドの方にだいたいの方向を訊いて、足の向くまま気の向くまま、てきとうに彷徨うことにしました。「山田屋」の木箱に座っていたも、われわれの前途を祝福してくれる…ようすは全くありません。すこし歩くと、いきなりけったいな物件に遭遇しました。なんじゃこれは? 貧相なドーリア式の柱が四本、ドアが二つ、ファサードの両サイドにステンドグラスとメダリオン。「うまもん」という看板がかかっており何かのお店のようなので、さっそく中に入ってみました。店員さんに訊ねると、宇野千代御用達の漬物屋さんでした。建物の由緒を伺うと、かつて「五橋湯」という銭湯だったそうです。なるほど、だからドアが二つあったのか。ちなみに"五橋"とは錦帯橋のことですね。そして店内に保存してある、当時の脱衣棚を見せてくれました。おおこれは貴重な物件だ。い、ろ、は、に、ほ、へ、と、と記された鍵つきの木戸、その裏には「かぜ ねつに えがお ワーム本舗」「づつう はいたに ノーチカ ワーム本舗」といった古色あふれる広告が貼ってあります。これはええもん見せてもろた。
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 お礼といってはなんですが、コロッケを購入。貼ってあった古い写真を拝見すると、たしかに「湯橋五」とありました。二階のテラスに出ると錦帯橋を眺めることができるということなので、さっそくご好意に甘えて上がらせてもらい、お茶とコロッケをいただきながら眺望を楽しみました。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2012-07-22 09:15 | 山陽 | Comments(0)
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