瀬戸内編(14):尾道(11.3)

 朝、目覚めてカーテンを開けると、向島の上に朝日が輝いています。尾道水道もクリアに眺められ、どうやら好天に恵まれたようです。
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 これまで尾道は二度訪れていますが、一度目はしまなみ海道を自転車で縦走したため、ほとんど散策はできませんでした。二度目は雨。三度目にして、晴れた尾道を徘徊することができました。念ずれば花開く。まずはホテルのレストランで朝食をいただき、部屋に戻って眺望を目に焼きつけながら食休み。そしてフロントに荷物を預けていざ出発です。まずは尾道駅に寄って列車の時刻を確認、線路を跨ぐ歩道橋の方へ歩いていくと、歩道の端に著名人の足型プレートが並んでいました。谷川俊太郎の「あしかのあしか しかのあしか」というプレートを撮影。
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 そして鞄と傘を脇にして物思いに耽る林芙美子像を撮影。「海が見えた 海が見える 五年振りに見る尾道の海はなつかしい」という『放浪記』の一節が刻まれています。このあたりの路地からは尾道水道を垣間見ることができ、なかなかよい風情です。
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 そして歩道橋を渡ると正面にあるのが土堂小学校、険しい表情の二宮金次郎氏を撮影。もしかすると、足元のバケツに貼られた「一日一善」という張り紙がお気に召さないのかもしれません。「たわけ! 一日十善じゃ」
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 小学校正門から右手に進み学校の通路の下をくぐると、「二階井戸」がありました。一階にある井戸の水を、二階から汲み上げられるようになっているのですね。坂道の多い尾道ならではの暮らしの知恵です。
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 そして石の門が珍しい持光寺に到着、こちらの境内からはリズミカルに並ぶアーチ窓がモダンな土堂小学校の校舎を、墓石越しに見ることができます。六地蔵の前では沈丁花が花盛り。母校ぞ第二吾妻小学校の通学路に生えていたので、その馥郁とした香りには郷愁を誘われます。そして境内の片隅には室町時代の国東塔がありました。国東半島を中心に分布する宝塔で、広島県内では唯一のものだそうです。
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 庫裏でフェイス・ハンティングをし、家と家にはさまれた細い坂道を歩いていくと、塀の上から犬が身を乗り出してこちらをじっと見つめています。大丈夫、散歩を愛する市井の(たぶん)善良な人間なので吠えないでね。
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 おっ坂道のど真ん中にキャタピラで走行する手押し車が停車しています。これが噂のゴミ収集車ですね。すぐに清掃員の方がやってきて、ヴインヴインと押していきました。坂道まみれの尾道、その御苦労がしのばれます。
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 メロンの皺のような坂道を歩いていくと光明寺に到着、正面の石段には工事車両用の長いスロープが設えてありました。なるほど細い坂道が多いので、正面突破するしかないのですね。それにしてもまるでスキーのジャンプ台、ここを上り下りするのですから運転手は相当の手練なのでしょう。すると軽トラックがやってきていとも簡単にスロープを上っていきました。ブラーボ!
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2012-07-25 06:28 | 山陽 | Comments(0)
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