瀬戸内編(17):尾道(11.3)

 そしてロープウェーに乗り込み下界の眺望を堪能、斜面に密集した家並みにダイブしていくようなスリリングな眺めです。
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 山麓駅の裏にあるのが艮(うしとら)神社、楠の巨木が境内を埋め尽くす静謐な神社です。足枷をはめられた狛犬がちょっとミステリアス。
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 ほのぼのとした手作りの時計看板が心に残る梶山時計店を拝見して、すこし歩くと御袖天満宮に到着。菅原道真が太宰府へ下る途中、もてなしをしてくれた村人に衣の方袖をちぎって与えたことが縁起だそうです。そして大林宣彦監督の『転校生』のロケ地としても有名ですね。冒頭で一夫と一美が転がり落ちて人格が入れ替わってしまった長い石段を写真におさめました。
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 隣にある大山寺で、苦渋に満ちた表情をフェイス・ハンティングして、しばらく歩を進めるとモダンな意匠が味わい深い久保小学校に到着です。
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 その先の道端で、柔道着姿で佇んでいる御仁がおりましたが、「姿三四郎」のモデル、必殺技・山嵐で有名な西郷四郎でした。1922(大正11)年にここで亡くなられたそうです。線路に沿ってすこし歩くとゴールの浄土寺に到着、本堂と多宝塔が国宝に指定されています。映画「東京物語」(監督:小津安二郎)の撮影スポットですね。こちらの参道にあたる石段は線路のガード下をくぐるという珍しいもの。
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 ここからUターン、線路の南側にある中央商店街を歩いて駅へと戻ります。港町の風情を感じさせる「波多野船食」という看板や、井戸と水神の祠を撮影。
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 ドアや手すりの意匠がモダンな床屋「入江」を通り過ぎると、アーケード商店街となります。まかない食堂「むらちゃん」の顔はめ看板、風格あるアール・デコ調のビルと天狗のお面がミスマッチな「店品洋半富」、第二の人生を送る旧大和、恰幅のよいエントランスが印象的な尾道商業会議所ビルを拝見しながら歩いていると、鮮魚を車付きの小さな屋台で売る、"晩寄り"と呼ばれるおばさん方を見かけました。
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 さてそろそろ尾道駅も近くなってきましたが、しょうしょう時間もあるので喫茶店「芙美子」に入って珈琲をいただきましょう。店の奥には、林芙美子が女学生時代の一時期を過ごした木造二階建ての質素な家が保存されており、内部を見学することができます。
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 そしてホテルで荷物を受け取り、12:14発の列車に乗って福山へ、ここで九州新幹線「さくら」に乗り換えます。駅のホームからは再建された福山城やゴシック様式の大きな教会を眺めることができましたが、教会フリークとしてはちょっと気になる物件です。そして「さくら」に乗り込んで岡山に到着。13:12発のマリンライナー33号に乗り換えて高松をめざします。
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 瀬戸大橋を渡ってふたたび四国に入り、14:05に高松駅に到着しました。さて小豆島へ行く船便にうまくつながるでしょうか。駅のコインロッカーに荷物を預け、駅前にあった観光案内所に飛び込んで調べてもらうと…なんと十数分後に土庄港に行く高速船がありました。すわ、急げ。小走りに駅近くの高松港に向かい、往復切符を購入して乗船することができました。船内には、さすがは四国、航行安全を願う金毘羅宮の掛け軸がありました。
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 そして出航、さっそくデッキに陣取り、潮風を浴び、紫煙をくゆらしながら瀬戸内の眺めを楽しみました。(山ノ神は寒いと言ってすぐに船内に退避) 鯨のような屋島、魁偉な五剣山、鏡のような海面に佇む島なみを眺めていると、三十分ほどで土庄港に到着です。港の脇に「かどやのごま油」の工場がありましたが、ここ小豆島で作られているのですね。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2012-08-01 18:45 | 山陽 | Comments(0)
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