山形編(26):銀山温泉へ(11.8)

 そして天童駅へ、駅前には将棋の駒を戴いたご当地ポストがありました。少々時間があるので駅ビル内にある「天童市将棋資料館」をざっと見学。
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 13:12発の新幹線「つばさ」に乗り込み、13:31に大石田に到着です。なお途中にある神町駅の近くには、若木山防空壕があるそうですが、時間の関係で訪問はできません。大石田駅のホームには、手で押すタイプの除雪機がありました。冬の雪深さが思いやられます。なおこのあたりは蕎麦の名所、駅にも「ふうりゅう」という蕎麦屋があるのですが、食べている時間がありません。
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 後ろ髪を引かれるように駅前に出ると、能登屋旅館からの送迎のバンが待っていてくれました。お客はわれわれ二人のみ、私は失礼つかまつって助手席に座らせてもらい、いざ出発。この時の運転手さんが、道中、口舌爽やかな尾花沢弁を駆使して語ってくれた解説が傑作、録音しておきたかったくらいです。天気は曇天、月山も雲に隠れて見えません。交差点の歩道に広いスペースがあるのですが、これは雪の捨て場だそうです。道路脇には巻き上げられたシャッター群が延々と続きますが、これはもちろん地吹雪対策です。
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 運転手さんによると、冬場に地吹雪を見たいという女性を雪原に連れていってあげたそうです。すると彼女は突然、雪原にうつ伏せに身を投げ出したので、「気がふれたかと思った」。彼女曰く、「大地にあたしの跡をつけたかった」。もちろん、数分後には彼女が大地につけた痕跡は跡形もなく消えたそうな。しばらくするとスイカ畑が現れてきました。そうか、尾花沢といえばスイカが名産ですね。スイカ中毒の山ノ神、くもみちゃんのように「じゅるるるる」と垂涎しています。運転手さんは「おもしろいところに寄ってみようか(筆者注:以下、尾花沢弁を無味乾燥な"標準語"に訳します)」と言って、工場のような所に車を乗り入れました。ここは農協のスイカ選果施設で、スイカを満載した軽トラックが次から次へとやってきては、スイカを施設内に運び込んでいきます。この中で大きさや品質によって選果しているのですね。
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 やがてスイカ畑に加えて、ホップ、蕎麦、煙草の畑が車窓を流れていきます。この地の豊かさを実感できる光景ですが、将来的にはどうなるのでしょう。食料自給率を漸減させつつ、放射性廃棄物を増やし続けるこの国の姿に嫌悪感を覚えてしまいます。「あれを見てごらん」と運転手さんが指差す方を見ると、路上に赤い跡が夥しく浸みついています。まさか血痕? 「あれはなあ」「はあ」「実はなあ」「はあ(ごくっ)」「スイカを落とした跡だよ」 んもう、お茶目なんだから。
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 徳良湖を通り過ぎると、今度は水田地帯、ここでも折り畳み式の地吹雪除けが連なっています。けっこう賑わっているオートキャンプ場がありましたが、こちらはコンセントがあるので客が集まるのだそうです。「電気炊飯器で飯をつくるなんて、なんのためにキャンプに来るのかねえ」とは運転手さんの言。集落に入ると、ここが豪雪地帯であることを彷彿とさせる物件が散見されます。道路の中央には除雪のための水をふきだす孔が並び、地吹雪対策としてフェンスを設けてあるお宅もありました。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-12-26 08:42 | 東北 | Comments(0)
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